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「どういう…ことだよ…。それ…」



おそ松が信じられないとでも言いたげな目で私を見つめる。



他のみんなも同じ。目を見開いている。





どういうことも、こういうことも無いよ。




「まんまの意味。…私は、あなた達の妹でもないし、松代さんの子供でもないの。……引き取ってもらっただけの、赤の他人。」





そう、あなた達に迷惑をかけすぎた、他人なんだ。




「冗談…だよね?」



トド松が震える声で私に問いただす。







けど、ごめんね。



こんな冗談、言うわけないでしょ?





「ごめん、ホント。」




その言葉に、みんなは愕然とする。




けど、すぐにおそ松が立ち上がって、拳を振りかざす。


「お前っ!!冗談だろっ!!嘘だろ!!何言ってんだよっ!!」






そうして下ろされる拳に思わず目をつむる。






けど、なかなか来ない鈍い痛みに、目を開ける。



おそ松をカラ松が押さえていたのだ。






「てめぇっ!!ざけんじゃねぇよ!!だいたい何でお前はそんな冷静なんだよっ!!」



「───知ってたからだ。」






「─はぁ?」







思いもよらないカラ松の言葉に、思わずおそ松は脱力してしまう。



私も、驚いた。




「カラ松兄さん…?」


「すまない、この前、sisterの様子が気になってな。……とりあえず、話すから座ってくれ。」










「一週間ほど前の話…だ。…sisterが慌ててマミーを探してて…何かあるんじゃないかと思ってな。……そのあと、客間に二人で行く姿が見えて。…盗み聞きは悪いとはわかってはいたが…すまなかった。」




あー…聞かれてたんだ…




ま、だからって別に…


「どうせ、言うつもりだったし…フォローしてくれたし…別に、良いよ。」




いや、なんかもう、逆にありがとうだわ。


おそ松のあの鉄拳だけは食らいたくはないしね。






「……まぁ、それでも信じられないって言うなら…証拠って言うか…手紙ならあるけど…」


私が手紙を取り出すと、みんなそれに群がる。






「……俺、なんとなく覚えてる気がする…。」



一松が呟いた。

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モノクロアリス(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます!!頑張って更新しますね♪ (2016年6月21日 6時) (レス) id: 588f4773fd (このIDを非表示/違反報告)
- 続き待ってます! (2016年6月21日 0時) (レス) id: a4c5690381 (このIDを非表示/違反報告)
モノクロアリス(プロフ) - ノンのんさん» コメントありがとうございます!!そう言ってもらえるとうれしいです♪これからも頑張るので、よろしくお願いします! (2016年6月16日 6時) (レス) id: 588f4773fd (このIDを非表示/違反報告)
ノンのん - 続きが気になってしまいました!楽しみにしています!∂∀∂ (2016年6月16日 1時) (レス) id: 73664a4e4a (このIDを非表示/違反報告)
モノクロアリス(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございます!!どちらも応援していただき、嬉しいです!!これからも頑張るので、よろしくお願いします! (2016年6月15日 18時) (レス) id: 588f4773fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モノクロアリス x他1人 | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年6月13日 22時

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