無気力系毒舌少女の憂鬱〜part1〜

34 ページ39

昼御飯は全員一致で母親のご飯となった。
さすがにもうあんな真っ黒なご飯はもうごめんだ。



「…で、次は買い出しだって。」


「はいよー。」


「大丈夫かな…」




チョロ松が不安げな顔をして呟く。そりゃ私だって心配だっての。



「じゃあ、トト子ちゃんのとこで鯵の開きを買って…人参、ほうれん草、ブロッコリー…あ、豚肉切れちゃったからよろしく。メモ、渡しとくからね。…そうだ、お金、余ったからってパチンコ行かないでね？A、しっかり監視よろしくね。」


「「はーい。」」








…ん？






「ん!?私!?」


「監視係さんよろしくね。」



うわぁ…嫌だぁ…






つーか今更だけど妹に監視される兄ってどういうことよ。




＊



「さーて！トト子ちゃんの所に!!」


「まずは野菜から。」




最初にそこに行ったら絶対そこにずっと居ようとするし。それが常識。



えー、だの文句を言う兄を引きずりながら八百屋に向かう。すれ違う人々に何事だと凝視される。…あーもー、恥ずかしい…






でもまぁ、とりあえず知り合いに会わなければ…



「あれ？A？」






…何でそう思った時に出てくるかなぁ…







「ど、どうもぉ…日和。」





やっばぁい。一番会っちゃいけない子じゃね？朝お誘い断ったもん。

35→←33

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す