無気力系毒舌少女の憂鬱〜part1〜

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「ほらほら、野菜切って。…あ、指は切らないようにね。」


「あー…めんどくせぇ…」




めんどくさいのはこっちだバーロー。



「まぁ、俺の負担も減るし？がんばってー」



一松が棒読みながらにおそ松に声かけをする。一松は料理ができるらしく、よく作ることが多かったとのこと。



いやぁ、私、部屋に籠ること多いから知らなかったわぁ…




家の中でも知らないこと多いんだし、世の中知らないことの方が多いんだね。




「ハイ、できた。」


「待って。何で、そんなギッタンギッタンになるわけ？どうやって切ったの？」


「え？こうやって、ザクザクザクッ!!ザバザバザバッ!!スタタタタタッ!!って。」


「何その擬音語ワケわかんない。」




＊



「できたぁぁああ!!」


「1時間13分28秒。どう思います一松サン？」


「遅い、腹減った。……あと、食いもん作れ。」


「だそうですが？」


「えぇ？できてるだろ？パン焼いたし、野菜炒めだって完璧。卵焼きだってちょっと失敗したけど、できてるだろ？」


「どこがちょっとなの!?ってか卵焼きなんだ!?スクランブルエッグだと思ってたよ!?つーか焦げてる!!パンなの!!?炭だよねこれ!!野菜炒めはそもそも原形とりとめてすらないよ!?」




チョロ松お疲れー。



「どうするの？朝御飯。…僕、こんなの食べるくらいなら餓死した方がマシだよ…？」


「トド松お前はおそ松に刺激するようなこと言うな。」


「え？ココア味のパンだと思ってたー!!ちょっと固いけどいけるよ!?」ガリガリバリバリ


「十四松ー!!それはお前の味覚がおかしいんだ!!」


「フッ、brotherが作ってくれた朝食…悪くないな。」


「んじゃお前全部食うかカラ松。」


「えっ…」




はぁぁぁあ…



「で、スタンプは？」


おそ松がスタンプラリーシートをチラチラと振りながら言った。





「一松、判定は？」


「……。再挑戦で。」


「ぇえ…またやらせるの…？」


「それは嫌だな…。…はぁ、しょうがねぇ、押してやるよ。」



「しゃぁぁああああ!!ってお前らぁぁあああ!!長男に向かって減らず口やめろぉぉおおお!!」

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