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「わぁ…すっごーい!」



隣で目をキラキラ輝かせてはしゃぎ回っているこいつがいつ迷子になるか、ヒヤヒヤものだ。



「おい、あんまり離れるなよ。迷子にだけはなるな。絶対に。」



「うん、わかってるって!…でさ、あれ乗ってみたい!」



おいお前…ぜってぇ聞いてないだろ…



「あれって…あぁ、ジェットコースターな。」


「じぇっとこーすたー…?」


「知らねぇのかよ。…まぁ、すっげぇスピードで動き回る乗り物だ。乗ってみりゃわかる。」



てなわけで、俺らは列の最後尾に向かった。


すっげぇ並んでて、20分は待たされるだろう長さだ。



そういや、ここ最近、遊園地なんてなかなか行かなかったな…



アルフレッドは未だよく行くらしいが、俺はいい年した大人だし、仕事も忙しいしな…



「ねぇ、アーサー。アーサーの友達ってたくさんいるの?」



不意にAにそんなことを聞かれて、思わずビクッと反応してしまう。



「あ、あぁぁああたりめぇだろ‼そりゃ、もちろんいるぞ‼」



苦し紛れに出てきたその言葉は自分でも嘲笑できるぜ…ははっ…



「そっかぁ…アーサーの友達…いつか会ってみたいな…」



………



「んじゃ、明日は俺、仕事あるから、明後日は俺の知り合いの所にでも行ってみるか。」



てっ…俺はいったい何を言ってるんだよ‼何でこいつのためにここまで⁉///



第一に、どこに連れていけば良いんだよ‼



アルフレッドの所か⁉いやだめだ、アイツのとこの飯だけは食わせちゃダメだ。



菊の所とか⁉いや、迷惑はかけられねぇ…



フランシスは論外だし…



となると…



「マシューにお願してみるか…」


そうだ、かなり長い間忘れていたが、俺にはまだマシューが残っている。



あいつなら、ほんわかしてるし、パンケーキうまいし、Aには良いんじゃないか?



「やったぁ!楽しみにしてるね!」


「次の10名まで座ってくださーい。」



お、呼ばれたか…



「えへへ、どんな感じだろう…」


「しっかり掴まっとくんだぞ?」



さて、座ったは良いが…


こいつ、乗り物酔いとかしないのか…?

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作者名:モノクロアリス x他1人 | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年4月4日 10時

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