末っ子の愚痴 ページ8
いつも通り。
そう、今日もいつも通りなのだが…何かが違う。
うーん……
……あぁ、いないんだ。アイツが。
「ねね、サッちん、トド松君は?」
「なんか今日ね、遅刻してくるらしいのよ。」
へー。
「何々?気になっちゃう系女子?」
「普段と違うと落ち着かない系女子。」
「なるほど。」
理解しちゃう系女子なのね。((((
遅刻とか…珍しいな…。初めてだよね、きっと。
なんかあったのかなぁ…。
そう思いながら期間限定のピーチのフラペチーノを啜る。
うん、おいしい。
期間限定って響き良くない?
そういうのってなんか買った方が特な気がしない?
私だけか。
「スミマセン!遅れました!」
ガラガラッと少々乱雑にスタバァの扉が開かれる。
そこには案の定、トド松君。
「あっ、トッティ〜。ここは家じゃないの。あまり乱暴に開けないで?お客さんがビックリしちゃうから…。…まぁ、今はAちゃんしかいないけど…」
君ィ、そろそろ私のことをお客として見てないね?ん?((((
「あ、はいっ…スミマセン。」
●○●
「…で、何で遅刻したの?」
「それがさぁ…兄さん達がね、」
「え、君兄弟いたの?」
トド松君、今日朝御飯食べてないらしいから店長さんに時間をもらってスタバァで一緒にお茶ぜよ((((
そしてトド松君、兄弟いるってよ。わー、初耳ぃ〜
「そうだょ…あっ…」
そうだよ、と言いかけて口を押さえる。言ってしまった、という顔をしている。
「聞いちゃダメなことだった?」
「できればたとえ僕が凶悪犯に人質に誘拐されて、家族構成を教えろって拳銃を頭に突き付けられたとしてもぜったいに言いたくない存在だったよ。」
「何でそんなに具体的なのかなぁ、トド松君。」
どんだけ…どんだけお兄さんのこと嫌いなのよ…
26人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めみお(プロフ) - すごく心がほっこりしました((←面白かったです! (2017年3月5日 22時) (レス) id: 58e24e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
壱乃夜 茲菜(プロフ) - なんかこういうの珍しいな〜って思ってなんか自然体で面白かったです。 (2017年3月4日 17時) (レス) id: fbb5573b95 (このIDを非表示/違反報告)
モノクロアリス(プロフ) - ルアさん» コメントありがとうございます!!とても…とてもっ励みになります!!((((これからも、頑張っていくので、よろしくお願いしますキリッ (2016年12月2日 20時) (レス) id: 588f4773fd (このIDを非表示/違反報告)
ルア - 面白かったです!更新楽しみにしてますね! (2016年12月2日 19時) (レス) id: 717ccb223a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ