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あのあと、結局取り乱してしまった私を何とかカラ松君が落ち着かせた。
とはいえ、予想もしてなかったこの現状をいまだ私は飲み込むこともできずに、脳内を六つ子という言葉がエンドレスでループしている。
「六つ子かぁ…お母さん、大変だったろうに…」
「まぁ、それは俺も感じてはいるが…」
六つ子の一卵性…。同じ顔が六つかぁ…
ちょっと、会ってみたいよね。
それに、５人もお兄さんがいるのなら、トド松君が前に言っていたのも、一人一人の個性ってことでなんとなく理解した。
ぶれっぶれだったお兄さん像が何となく固まってきた気がする…
「お兄さんから見て、トド松君ってどんな子なの？」
そう聞くと、うーんっとカラ松は一瞬悩んだ。
「brotherは六つ子の中でも末っ子ってことから、比較的甘えん坊な方なんじゃないか？…まぁ、俺は甘えられたことは無いが…あとは、世渡り上手だな。俺達の知らないところで行動することが多くて、…ほら、今回もAの件だって俺らは知らなかったし…」
おぅ、お兄さんよくわかってあげてるんじゃん。
それにしても、トド松君は家族には内緒主義なのかぁ…
「甘えられたことないって…そんなことは無いんじゃない？」
私の言葉に、彼は苦い顔をした。
「俺は…何か、アイツのためにしてやれることは無いか、そんな風に考えて過ごしているが、毎度毎度空振って失敗してしまうんだ。結局、イッタいねぇ〜、って言われて…」
イタい…かぁ。
そりゃ、まぁ…
「イタいのは事実だからねぇ…」
「う゛っ…」
もそもふ服装だよね。あとは言動とか…いちいちカッコつけするからなぁ…
まぁ、それはそれで個性なのかもしれないけど…
「…どうしたら、イタいって、言われなくなるんだろうか…トド松に、言われなくなるのだろう…」
うーん、と悩み出す彼の瞳は真剣そのもの。
「なぁ、」
「ん？」
彼は真っ直ぐに私を見つめた。
「俺、一人だとわからないんだ。どうしたら良いのか。…だから、その…手伝ってくれないか…？」
何故か、私は彼の瞳に釘付けになった。
あぁ、兄って…こういうことなんだ。
こんな人が、兄という存在。
「あ、今日会ったばかりですまない、迷惑になって「いいよ。手伝う。」………………えっ」
「だから、手伝うって。今日はこれから空いてるし。」
ね？と良いながら微笑むと、彼は次第に笑顔になり、大きく頷いた。
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めみお(プロフ) - すごく心がほっこりしました((←面白かったです！ (2017年3月5日 22時) (
レス) id: 58e24e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
壱乃夜 茲菜(プロフ) - なんかこういうの珍しいな〜って思ってなんか自然体で面白かったです。 (2017年3月4日 17時) (レス) id: fbb5573b95 (このIDを非表示/違反報告)
モノクロアリス(プロフ) - ルアさん» コメントありがとうございます!!とても…とてもっ励みになります!!((((これからも、頑張っていくので、よろしくお願いしますｷﾘｯ (2016年12月2日 20時) (レス) id: 588f4773fd (このIDを非表示/違反報告)
ルア - 面白かったです！更新楽しみにしてますね！ (2016年12月2日 19時) (レス) id: 717ccb223a (このIDを非表示/違反報告)
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