ぶれいくたいむ 【トド松】

お仕事 ページ11

カランカランッて乾いた音と共に扉が開く。


「いらっしゃいませー。」

「どもー。」


トド松君にもすっかりこの仕事が板についてるようだ。
なかなか頑張ってるね、君。


今日は珍しく私だけ、か…
いや、そんな珍しくもないかぁ…



「いつもので。」

「はいはい。」



喫茶店の様に居座っている私にトド松君は苦笑いしながらフラペチーノを淹れてくれる。

何も言わないとこ、好きだよ。



フラペチーノを受け取り、私は充電のできるカウンター席に座った。


「今日はいつもと違う場所なんだね。」

「まーね。パソコン、充電してくるの忘れちゃったんだよねぇ…」



まったくもう、私としたことが((((


パソコンの電源を入れ、カタカタと作業を始める。
暇になったのかトド松が画面を覗き込んでくる。そんなに珍しいかな？仕事。


「ねぇねぇ、思ったんだけどさ…Aちゃんの仕事って何？」




……。何だろうねぇ。

「何だと思う？」

「んー……秘書とか？」


画面に映っているのは会計関係のページ。
それを見てトド松は判断したのだろう。…けど。


「違うなぁ…そんなもんだったら私、きっと会社で働いてるよ？ここでしてないよぉ〜」

「そっかぁ〜」


……よしっ。
とりま完了っと。

仕事が一区切りついたところでファイルに保存する。

「っま、秘密ってのも、かっこよくない？」


そう言うと、えーっ、と不満をもらすが、「そうかもね、」ってさ。



っと、言うことで私の職業は迷宮入り。

ふぅ〜、かっこいー((((

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