お願いです、日常を返してください。第二巻【妖怪松】

其の三十七 ページ5

「ん…んんん…んんー…」


小さな石ころ見つめること約30分。人によっては短いと感じるかもしれないけどね、私にはすっげぇ長いの。

ほら、物語とか読んでるとさ、2時間とか3時間とかバカみたいな数字が出てくるっしょ？



いやね、無理だから。30分でもクレイジーかよ、とか思うから。


だってさ、考えてみ？
石をずっと見つめてるって。




うん、鬼畜だからね？ただの拷問よ？


「ね、無理。休む。」

「うん、ダメ。止めない。」


くそうっ、チョロちゃんなんか嫌いｯ((((((



で、何でこんなことになってるか、って言うとね。


何か、前世の私はいわゆる妖力と言うもので念力とやらを使えてた、って話でさ。

だから私にもできるハズとかって。




いや知らねぇよ!!前世とか関係無いから!!んな非科学的なことがあってたまるかいっ!!って話だぼけぇい。


いや、まぁ幽霊だとか妖怪だとかが存在している時点で非科学的なんだけどね。



「姉ちゃん、そろそろ飯食いたい…」

そんな時、辰巳が私のもとへ来た。



「ご飯…？あぁ、おにぎり…」


そうだ、そうだよ。そろそろお昼ご飯の時間だよチョロ松くん。



「ほら、辰巳もそう言ってるし、ご飯休憩は…？」


そう聞くと、チョロ松は渋々OKしてくれた。



「いやったぁぁぁああああ!!さぁ、辰巳!!飯の時間よ!!ご飯よ!!」

「お、おう…」



引かれてた？
惹かれてたの間違いじゃないかい？((((



あぁ、ちなみにおそ松はとっくの昔に飽きてどっかに行ってしまったよ。
クソゥあの野郎ぅ手伝うとか言っておいて…


ま、何はともあれとりまおにぎりやで〜

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