４４、温度差 ページ23
貴「・・・」
赤「ちょっと待ってね、今捨て終わるからね(ニコ」
ジョキジョキジョキッ…
切り刻まれた”モノ”はゴミ箱に入っていく。
呆然とその作業を眺める。
やっと頭が動き出して、口からかすれた声が漏れた。
貴「何・・・してるの・・・？」
赤「何って、見てわかるだろう。いらないものを処分しているんだよ」
赤「ずっと此処に置かれっぱなしで邪魔だったし。
何で今までの僕は処分しなかったのかって不思議だよね(笑
…あ、これは切れないなぁ」
綺麗な箱を手に取り、不満げに言う彼。
リボンをほどき、箱を開け、中身をボトボトと捨てた。
貴「…そんな…ダメだよ…ッ！」
征は私の言葉に不思議そうに首をかしげる。
赤「え？ああ、A食べたかった？クッキー。まだあるけど」
貴「そうじゃなくて！なんでわからないの！？」
思わず声を荒上げる。
赤「わからないよ。なんで怒ってるの？言ってよ直すから。
Aの為だったら何でもするから」
貴「っ…それも、それもそれも全部、征が女の子たちにもらったものでしょ！？
なんでそんな…酷いことを…！！」
赤「だっていらないだろう？」
征は私の言葉も思いも一言で片づけてしまった。
赤「僕にはAのくれたものしか要らないよ。
手紙もハンカチもクッキーもペンも君がくれたものなら大切にしたさ。
…こんなもの、捨てる時間だって惜しいぐらいだ」
彼は猫目をさらに冷たくして吐き捨てた。
私にする行動と、私以外に向けられるものの温度差・・・。
貴「なんで・・・私・・・」
赤「まだ気づかないの？僕は＿＿＿君を愛しているんだ」
征が近づいてくる。
＿＿＿嬉しくない。怖い。
違う…違う違う違う。
征の手が頬に触れる。
赤「丁度いい。今から証明してあげる」
こんなの＿＿＿
貴「征じゃない」
まっすぐ目の前の人物を見据えて言葉を放つ。
彼の動きが止まる。
貴「あなたは、誰」
疑惑、不信、拒絶…私の中にある感情を全部ぶつけて見つめた。
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緋蓮 - 燈歌琉さん» そーですよー (2014年6月12日 22時) (
レス) id: 8eb1d25af2 (このIDを非表示/違反報告)
燈歌琉 - 緋蓮さんは受験生さんなんですかぁ？？ (2014年6月12日 21時) (レス) id: 743d52c214 (このIDを非表示/違反報告)
緋蓮 - 響翔さん» 大丈夫ですありがとうございます。気持ちだけで本当嬉しいです(*´ω｀) (2014年6月1日 22時) (レス) id: 8eb1d25af2 (このIDを非表示/違反報告)
緋蓮 - 黄緑の猫さん» いえいえ、私も駄作ですよ。しかも勉強しないで漫画＆ウラツク＆アニメばっかりの受験生です(;´∀｀)← (2014年6月1日 22時) (レス) id: 8eb1d25af2 (このIDを非表示/違反報告)
響翔(プロフ) - すみません。星なんですけど、一番右端押したかったのに、右から二番目になってしまいました。ほんっとにすみません。 (2014年5月31日 18時) (レス) id: a680a508a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋蓮 | 作成日時：2014年5月12日 22時
