現実 ページ15
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深い深い暗闇の中
彷徨っていた。
そして、光を見つけた。
私はその光りに向かって走った。
そこに、私の居場所がある気がして
けど、
『……ぁ』
その光が私を包んだとき。
その光りは私を地獄と言う名の現実へと導くための道しるべだと分かった。
目が覚めると、無惨の整った綺麗な顔が、目の前にある。
そして、現実を理解する
一度経験したことがあるお陰か、すんなりとその現実を受け入れることに成功した私。
私は、この男の犬なんだった
どうしようもない絶望による急激な脱力感が私を襲った。
私が目覚めると同時に漏れた“ぁ”という呟きに無惨の目がパチリと開かれた
どうやら、私は体を横にして寝ているらしい。
無惨と一緒に。
暫く私と無惨はみつめあう。
逸らすこともせず。
私は何も喋らない。というより、喋るわけにはいかない。
昔と同じように、私はただ息をするだけ、生きるだけ。
許可もなしに喋ってしまえば、きっと。また、無条件に痛め付けられる。
父親がそうしたように。
つい昨日まで、私は鬼殺隊の柱の位置にいた。
だというのに
心が腐ってしまったようだった。
私は三年間という時を経て、また、あの頃の“私”へと戻った。
鬼殺隊にいた半年間と、修行に費やした二年半が、まるで夢のように思える
無惨の目は気を失う前に見た、朱く煌めく瞳孔の開いた鬼の瞳ではなく、赤く塗りつぶされていた。
赤い瞳の人間というのは珍しいが、なんら人間と変わらない。
無「……」
無惨は、じっと何かを待っているようだった。
けど、何も喋らない私にしびれを切らしたのか、むくりと起き上がって、私の視界から外れた後、少し強めに襖を開けるような音がした。
多分、部屋を出ていったんだ……
私はなにもされなかったことに、ﾎｯと安堵の息をつく。
それから少し遅れてからだを起こすと、布団の側に着替えのような衣服がおいてあったため、それを手にとり着替える。
父さんと居たときとは違って、衣服はとても綺麗で真新しかった。
けど、ふっ。と思いが降ってくる。
これから、私はどうなっていくんだろう……
不安しかないのに。
柱の皆は、今頃どうしているだろう…わたしを探していてくれたりするかなぁ……
でも、誰も私を救えない。
父さんの時とは違う。だって相手が鬼の始祖であり、頂点なのだから
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はるか - けいどくでしゃくしゃくで。。逃亡者どうまにあったらいいな。。もし、屋敷につれていかれたり。。 (2020年12月16日 20時) (
レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ちょこざいですね。中国語では失う鬼の漢字がはいっているんですよ。 (2020年12月8日 12時) (レス) id: d87eae5019 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ろんり的をやぶるのもどうまらしいです。笑った顔を見たことなくて嫉妬したみたいです。後、前回のは魑魅魍魎ちみもうりょうです。そして無惨をドラゴンにたとえて、ドラゴンロード。楽しみです。 (2020年12月4日 21時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 魑魅魍魎があらわれておもしろくなりました。 (2020年12月2日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ぶりょうをかこつなくてよかったね。頑張って。 (2020年11月23日 19時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：穴 | 作成日時：2020年11月4日 18時
