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13牙 ページ42

森side


Aちゃんへと放った十数本のメスは太宰くんに阻まれてしまった


だけどそんなこと想定内さ


これで太宰くんは深手を負ったし、Aちゃんの動きは封じたし、まさに一石二鳥


元々の狙いは彼女の足


胴体に投げたのは太宰くん用のフェイク


まさかここまで完璧に成功するとは


我ながら自分の腕にほれぼれしてしまう


森「まさか怪我を負わされるだなんて思わなかった?Aちゃん」


地に手をついたまま動かない彼女へと投げかける


こちらからでは表情は見えないが大方予想はつく


森「君を無傷で連れ帰ろうなんて考えてないよ。私はね」


尾崎くんや中原くんが見ていたら反乱にまでなりかねないけど…


彼女の異能力のおかげで自我がないからね


森「足の一本や二本はしょうがない、むしろ歩けなくなった方が好都合」


太宰「Aちゃんは渡しませんよ」


森「そんな体でなにを言っているんだい?もうまともに動けないだろう?」


私の攻撃をまともに受けたのだからね


あぁそうだ


森「Aちゃん、君がマフィアに帰ってこないというのならこの場で太宰くんを殺そう。彼には私の右腕になって欲しかったのだけれど…君には変えられない」


自分の自由か愛しい人の命か


優しいAちゃんがどちらを選ぶかなんて明白だよ


太宰「Aちゃん、私は大丈夫だよ」


森「帰ったらもう一度始めからはじめよう。もう二度とこんなことがないように教育し直さないとね」


従順になるように、いっそのこと自我などいらないさ


森「あぁそうだ。鎖も用意しないといけないね。猛獣は繋いでおかないと」


地下室で鎖に繋いでおけば妙な気を起こすこともないし


森「大丈夫、新しい檻もすぐに慣れる」


A「黙れ!!」


ようやく反応を示したと思えば、黙れとは…


反抗期もいいところだよ


A「そんなところには帰らない!!そんなこと言われて誰が帰ると言うんだ!!」


森「……感情的になるべきではないと教えたよね…?やはり1から教えないといけないね」


A「私はあんたのところになんて帰らない!!」


森「ほう…では太宰くんがどうなっても構わないと?」


A「治は死なない!」


まったく…


森「駄々をこねるんじゃない。君はどちらかを選ぶしかないんだよ」


A「…消えるのは、私だ!」

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櫻色華伝(プロフ) - うそ・・・・。結末に驚きました。夢主ちゃん、ヤバすぎる。こんな物語を書けるなんてすごいです。これからも頑張ってください! (2020年2月20日 14時) (レス) id: 4986846a43 (このIDを非表示/違反報告)
フィリア(プロフ) - この結末は予想外でした。主人公ちゃん、恐るべし (2019年4月14日 22時) (レス) id: 0a8f72cd40 (このIDを非表示/違反報告)
夢ウサギ(プロフ) - 続きが気になります!続編作って欲しいぐらいです!!これからも、素敵な物語を書いてください! (2017年9月15日 2時) (レス) id: f9a036fba6 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼(オツキミ)(プロフ) - 続きがものすごく気になります!これからも、頑張ってください! (2017年7月24日 21時) (レス) id: 12832b6b45 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 三歩止さん» 成る程、理解力が無くて申し訳無いです。更新頑張ってください! (2017年4月29日 23時) (レス) id: 8f8a6b3fb6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:武蔵野 三歩止(ムサシノ ミホト) | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年3月29日 16時

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