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執事の告白 ページ17

『…本当に、貴女という人は…』





何処までも私の心を掻き乱してくれる。今生の別れでもないというのに、その反応は余りにも酷い



「ご、め…んね……命令したのは僕なのに…やっぱり行って欲しくないよ…嫌だ、ダメ…他の神の元に行かないで…!」

『畏まりました』



ひんやりと胸の辺りが湿り、震える声で彼女は言う。抱きしめた私の服を掴む手には絶対に離さないという強い意思が見て取れた



『では、このまま御部屋に戻りましょう。ここは冷えます…貴女が寝付くまでお傍におりますよ』



目立ちたがりで、見栄っ張りで…そのくせ強気な相手には弱腰で、本当に神なのかと疑いたくなる時があるけれど、それでもこの方は確かにこの国の神なのだ。抜けている所があるからこそ、私は其れを補う存在として貴女の傍に在りたいと思う


『貴女が寝付いたら一度部屋に戻り私も仮眠を取ります。そのあとは何時ものように起こしに参りますので、どうかご安心ください』


「…いやだ……今日はキミも一緒に寝る…僕の隣で、朝まで共に居るんだ」


彼女から身体を離し落ちた帽子を拾い上げる為に屈み言うが、フリーナ様は信じ難い言葉を口にする。聞き違いかと顔を上げるが彼女は目元を拭いながら、これ以上泣くまいと口元をキュッと結んでいた



『…分かりました、ではそうしましょう』



色々と断れる理由は用意してあるが断れば彼女はきっとまた泣いてしまう。拾い上げた帽子を軽く叩いて埃を落とし彼女の頭に被せ直した




『ですが覚えておいてください、フリーナ様。何もしないお誓しますが……私も歴とした男ですので惚れた相手との同衾は緊張しますし多少の邪念を抱いてしまいます』



「…………へっ…」



『ですから…これ以上可愛らしい事をなさらないでくださいね。私の手の中に閉じ込めておきたくなってしまう』








ニコと笑顔を浮かべた私を見上げ、フリーナ様の顔はみるみるうちに赤く染めほんの少し顔を俯けると「…わかった」と小さく頷いた

水神様と特別な執事→←出発の夜



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風船ガム - (名前)さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!フリーナに加え主人公も大好きと言って頂けて嬉しいです!……出会い編…書きたいと思っております!これからも応援宜しくお願いします! (9月23日 21時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 大好きです!主人公やフリーナちゃんが大好きでいつも見返しています( *´꒳`*)出会い編とかあったらさらに嬉しいです☺✨体調には十分に気をつけてお過ごし下さい。これからも応援しています‼️ (9月20日 21時) (レス) @page34 id: 56929420b7 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 鏡花水月さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!フリーナ可愛いですよね!…コメントは執筆のモチベーションに繋がります…ありがとうございます!(´;ω;`) (9月4日 12時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
鏡花水月(プロフ) - フリーナちゃん可愛すぎます!お話も読んでいて凄くキュンキュンするし最高です!(,,> <,,) (9月3日 21時) (レス) @page19 id: 39a51ddb92 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - リリィさん» コメントありがとうございます!フリーナ可愛いから生まれた産物でございます…嬉しいお言葉ありがとうございます、頑張ります! (8月24日 20時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風船ガム | 作成日時:2023年8月23日 20時

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