嘘つきな唇。【 3 】

＊修学旅行はどこへ行く？ 2＊ ページ15

＊＊＊＊＊＊＊

藤「 … 」


玉「 ガヤ〜。」

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ

藤「 …ん？」

玉「 これ女子に貰ったんだけど飲まな…いか(笑)」

藤「 ああ(笑)」

玉「 その袋に何本入ってんの？お茶ばっか？(笑)」

藤「 何本かな…コーラとかもあるぞ？(笑)」

玉「 どうしたの？そﾚ」

藤「 あれ(笑)」

玉「 え？」


「｢ 北山君これあげる！ソフトクリーム！｣」

北「 え？マジで？いいの？」

「 うん！///」

「 藤ヶ谷君と食べて？///」

北「 え？…うん。わかった！有難う(笑)って1個？」

「 ごめんね？1つしか無くて///」

北「 ぇ…あっ！ううん！有難う！(笑)」

「 っ///あの…じゃあね！///」

「 仲良く食べてね？///」

北「 おうっ！」

きゃー♪

北「 …仲良く？ん？」


玉「 …餌付け… 」

藤「 た〜ま〜。」

玉「 んはは。ごめんごめん。」

藤「 … 」
まぁ確かに…餌付け…
トイレ休憩のサービスエリアに到着する度に
宏光が
誰かしらから何かしら貰って
俺の所へ戻ってくる…

おかげで
何も買わずに済んでるし
有り難いんだけど…
それにしても…だ
旅行中に飲みきれねぇぞ？

後何回サービスエリアに行くんだ…
てか…


玉「 ガヤー…怒んないで〜… 」

藤「 …へ？あ〜怒ってねぇよ。玉？」

玉「 ん〜？」

藤「 行き先ってまだ聞いてねぇよな？」

玉「 だね〜。どこ行くんだろ〜。西日本に向かってるよね〜…名古屋？あ、修学旅行といえば〜…京都？」

藤「 渉はどｺ」


北「 たいすけー！」

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ

藤「 ん？」

北「 あの…これ女子がくれたんだけど… 」

藤「 ソフトクリーム？」

北「 ぅん… 」

藤「 どした？」

北「 …仲良く食べてねって///」

藤「 仲良く？」

北「 ぅん///」

藤「 へぇ〜… 」
女子の皆様
スマホを構えて
何をお待ちですか？


玉「 …俺も食べる〜♪」

藤「 はぁ？」

北「 ぅひゃあ！///」


きゃー！
ｶｼｬｯ
きゃー！
ｶｼｬｯ


藤「 玉！宏光の手を舐めるんじゃねぇっ！！」

玉「 え〜？だって溶けて垂れてきちゃってるし〜？」

北「 玉っ！///」

玉「 ミツ〜ちゃんと持っ」

藤「 玉…お前は溶けてない上の部分を食え。溶けて垂れてるのは俺が食う。」

北「 たっ？！///」

玉「 仕方ないな〜…ミツの甘〜い指はガヤに譲るよ(笑)」

藤「 元々俺のだ。バーカ。」

北「 っ？！///」


きゃーっ！
ｶｼｬｯ


この時の写真が
校内で噂になり高値で取り引きされたのを
俺と宏光と玉が知るのは
少し先の話…

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