2度目の人生もあなたと

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〜貴方side〜

目を覚ますと彼の姿はなかった


貴『無理言ったから嫌われたかな』


でも後悔はしていない。だって大好きだから


最近体も痛くて食欲もなくなってきた
もう長くないんだと分かった


貴『死にたくないよ…まだ晋ちゃんと一緒に居たいよ』


私は布団を被り声を殺して泣いた






春休みが終わり新学期が始まった

その頃からAの容態は悪くなっていた

病院でずっと寝たきりだった


浅『A』



貴『晋ちゃん』



浅『体調はどうだ？』



貴『今日は気分がいいんだ』



彼女が微笑む



浅『桜綺麗だな』



Aの病室からさくらがみえる



貴『初めて会ったときの事思い出すね』



浅『そうだな』



そんな話をした３日後彼女が危篤だと連絡がきた


病室に行くと彼女の両親がいた
最後だからと二人っきりにしてくれた


浅『A…』


手を握り名前を呼ぶ


貴『し…晋ちゃん』


口に付けていたマスクを外す


貴『最後に聞いていい？』


浅『なんだよ』


貴『もし私が生まれ変わってあなたの前に現れたら晋ちゃんはどうする？』


浅『そんなの決まってるだろ？もう一度お前に恋するだろうな…そしてもういちど２人の人生歩むんだよ』


貴『ふふ…嬉しい…絶対私をみつけてね』


浅『ああ…絶対見つけるからな』


貴『晋ちゃん愛してるよ』



その言葉を最後に彼女は目を閉じた


冷たくなった彼女の唇にそっと口付けをした


浅『なんで冷たいんだよ…なぁ目開けろよ…また俺の名前呼べよ…１人にするなよ』


冷たくなった彼女を抱きしめ泣いた

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