暴力手段 ページ16
「ほ、ホエミー…?」
どうしたんだろう。そう思ってたら、振り向いた彼女の頭部に目がいった。
「な、何その血?!」
そう、ホエミーの頭からは血が滴っていたのだ。
ぎょっとしてそう言えば、ホエミーはますます不機嫌そうな顔をした。
「クソッ…やられた。アイツに…佐藤、戒に…!」
え、カイ?
「…って、もしかして殴られたの?…あたし庇った意味ないじゃん!」
てか何で殴り直しに来たの。
「何が"庇った意味がない"だ!!元はと言えば、デア!!お前のせいだろう!!」
そうホエミーは怒鳴った。え、何?どゆこと?
「お前が中々戻って来ないから、一回様子を見に行ったんだ。そしたら"もう行った"と言われ、
なのに何処を探しても見つからない。
そうしている内に苛立ちが募り、偶々出会した飯伏 銀を冷やかしていた所に、佐藤 戒が…!」
話している内にその時の事を鮮明に思い出したのだろう。ホエミーは更に苛立った様子で「クソッ」と連呼している。
「あー、となんかごめんね。…大半、ギン君をからかったホエミーが悪いけど。早く来ればよかったね、本当迷惑かけてごめんなさい。」
両の掌を合わせて謝ると、少しは彼女の怒りも落ち着いたようだ。
「大半、私のせいだと…?」とか言ってたから、内心は分からないけど。
「まあいい。取り敢えず、参加者達の様子見でもしていろ。…私は、手当てをしてくる」
「ミシマ先生の頭部が持ってかれたみたいなんだけど、それは?」
聞いてみると、その事案については知っていた様だ。驚く様子もなく、「私が何とかしておくから、お前は何もしなくていい」と一言。
そして、ホエミーは私の側を通り抜けて行った。
様子見かあ。誰か探してみようかな?
ホエミーを見送り終えたボクは、そう思い前に歩き出した。
あ、八分雨ありすの姿を見ていないけど、彼はどうしたんだろう。
まあ、逃げられるわけじゃないんだし、その内見つかるよね。
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春雨(プロフ) - ましゅ2。さん» コメントありがとうございます!!楽しんで頂けて光栄です!! (2019年6月30日 19時) (
レス) id: 55d503be78 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ2。(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！夢主ちゃん可愛いですし、お話大好きです！更新頑張って下さい！ (2019年6月30日 15時) (レス) id: 39489186ea (このIDを非表示/違反報告)
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