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8,過去 絢愛side ページ11

絢愛side

上杉くんが好き。

彩ちゃんに言ったからにはあの子も手を出さないだろう。
この恋、うまくいきそうじゃない?
でも……………………………………

一度終わった恋をもう一度やり直すことはできるのかな。

私は一度、


上杉くんにフラれている。

その時の私は、太っていて、美人とはほど遠いい顔で、トロくて、学校でも、どこでも、
友達なんていなかった。
いつもバカにされて、笑い者になって、悲しかった。悔しかった。

でもそんな時、上杉くんに出会った。

数学で同じクラスで、いつもトップの彼を見つけた。

冷たい目をしていて、誰も近づけないようなオーラがあった彼に、心を惹かれた。
でも一つ、とても優しい顔で笑っているのを見た。
彩ちゃんと話している時だった。
でもその時私は、上杉くんしか目に入っていなかった。

それが、全ての始まり。

あの笑顔を、自分のものにしたい。

そう思い始めた。

ダイエットを始めた。

毎日欠かさず洗顔を繰り返した。

なるべく周りをよく見て行動して、トロいと思われないようにした。

自分でも驚くぐらいの自分に生まれ変わった。

「なぁ、KZってさ、英語のエキスパートっていうの、いないよな。」

若武くんの声に反応した。

この時決心した。

英語をとにかく頑張って、特別クラスに入ることを。

そうすれば、上杉くんとの距離も縮まるだろうと思った。

でもその思いは止められなくって、

ついに告白してしまった。

「ごめん、オレ、好きな奴いる。」

「誰?」

ボソッと小さく聞いてみた。

そんな奴は、徹底的に潰したい。私の今までの苦労を何だと思ってるの?

「同じ特別クラスの 立花 彩 オレはあいつが好きだから。」

上杉くんの好きな子は、彩ちゃんだった。

じゃあ、協力させて、脈ありなんてなくして、潰してしまえ。

特別クラスに入った時、上杉くんは私のことを覚えていなかった。
ま、その方が都合がいいけど。



試合開始のゴングが鳴った。

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花奈 - ですよね……。なんか自分で書いていても、「うわ、この子怖い……。」と思います。 更新ペース早められるよう、頑張ります!感想ありがとうございました(^O^)/ (2016年7月18日 22時) (レス) id: 115183edb7 (このIDを非表示/違反報告)
遥華 - 絢愛ちゃん怖い((((;゜Д゜)))更新楽しみにしています。 (2016年7月18日 19時) (レス) id: fad0883a16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花奈 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年7月11日 22時

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