誰か前の記憶持ちが一人しかいないって言った？ (ページ12)

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「全員の首をはねてやる！」

「『首をはねろ!!(オフウィズユアヘッド)』」

サラサラと消えていく私のユニーク魔法。

「え！？嘘っ！」

貫通するとは思わないでしょ！認識もされていないのに首輪がかかるなんて！生徒に近すぎた！

だが突然現れた女性より暴れる寮長のほうが注目されていて少しホッとした。

魔力量は私の方が上な筈だし首輪を外すことも容易いけど…

「こんなにブロットが…」

何故。おかしい。確実におかしい。監督生達と会話した日からブロットの貯まる速度がおかしい。

首輪は無事消えたが彼らをサポートするほどのブロットは残されていない。

「あの時の仮面のやつなんだぞ！」

「(そういや仮面…)」

ポケットを漁るとみつかったので即座につける。良かった背中向けてて…

「君たち大丈夫かい」

「大丈夫だけど…なんでアナタが学園内に？」

監督生に痛い所を突かれる。

「あー学園長さんと知り合いで少し…用事ができたんだよ」

「てかリドルがやばいんだぞ！」

扉がないから避難も認識されたから逃げる事もできない。魔法で対抗もできない。

「きゃっ！！」

魔法が飛んでくる。あぁもう守りに徹するしかないのね。