301話# ガードレール ページ35
#居酒屋#
〜豪炎寺side〜
サッカーの大会が終わり、俺は大学の最寄り駅で打ち上げに参加していた。
夜も遅くなり、少人数だけで二次会をしている。
「俺ほんとに連絡先聞いとけばよかった〜(泣)」
「あの鬼コーチの前じゃ無理だろ。あんな可愛い一人娘だぞ」
「今度あの子が試合の手伝いに来たら、俺たちのコンビネーションプレイで聞きだそう」
「そうだな。まず俺らがコーチに質問とかしといて、その間に目を盗んで豪炎寺が連絡先を聞く」
修也「何で俺なんだ」
「だってお前が一番イケメンなんだから当然だろ。何のためにイケメンに生まれたと思ってんだ」
修也「俺は別にあの子に興味はない」
「あーー?なんだとこのモテ男野郎〜」
串かつを囲みながら話は盛り上る。
そして時間は過ぎ、会計を済まそうと席を立った時だった。
修也「?」
ふと近くのテーブルから聞き覚えのある声がする。
「あたし、ほんっとに勉強ばっかしてて男の子と遊んだりしてないんですよー。ダメかなぁ」
「ダメじゃね?わははは」
「やだなぁ。ヒモ男に騙されたくないなぁ」
振り向くと、顔は見えないが、見慣れた茶髪がそこにあった。
修也「!」
まさか...
・
#道#
〜Aside〜
11時が過ぎ、ようやく店を出る。
A「先輩ゴチです」
「おう。また飲もうぜ」
A「うい」
「じゃーな。気をつけて帰れよ」
駅の改札に向って、先輩はスタスタと歩いていった。
さて、帰ろ。
あたしも身を翻して家の方向へと歩き出す。
と、その時だった。
「A」
A「!!」
突然呼び止められる。
暗い夜道の中、少しだけ離れたガードレールに腰をかけている人がいる。
A「修也!」
修也「よう、奇遇だな」
A「どうしてここに」
修也「たまたまチームメイトとこの店にいたんだ。Aのこと見かけたから、俺だけここで待ってた」
A「でも...」
修也「家まで送る。行こう(微笑)」
A「!」
そう言って微笑んだ修也には、逆らえない。
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ノコ(プロフ) - 再開、嬉しいです。ななっちさんの作品はどれも心に染みます。ありがとうございます。大切に読ませていただきます。 (2020年5月27日 1時) (レス) id: a7f52ab7e6 (このIDを非表示/違反報告)
ななっち(プロフ) - Lakeさん» こちらこそありがとうございます〜 (2020年5月26日 20時) (レス) id: 6b7ac9b579 (このIDを非表示/違反報告)
ななっち(プロフ) - ムスメ3さん» ありがとうございます! (2020年5月26日 20時) (レス) id: 6b7ac9b579 (このIDを非表示/違反報告)
Lake(プロフ) - 更新ありがとうございます〜! (2020年5月26日 20時) (レス) id: 7e7ce81c15 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - おかえりなさい (2020年5月26日 20時) (レス) id: 87b01b0a04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななっち | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/trhthe/
作成日時:2018年2月14日 23時