気まぐれボイジャー【豪炎寺修也】第八章 (ページ24)

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２９０話#　恋愛事情ページ24

緑川「チッ、お前ら全員モテ男だったよ、そーだったよ。A、こいつら全員放置して俺らは幸せに暮らそうぜ」

緑川は隣に座って肩に手を回してきた。

修也「...」

A「はいはい。緑川もモテたかったんだね。よしよし」

緑川「くー...」

風丸「ヒロトも緑川も彼女とかいないのか？」

ヒロト「いないなー」

緑川「いいんだよ俺らは。家に帰ったら料理が上手い可愛い子がいるんだから。嫁だ嫁」

風丸「それは、マジで羨ましいと思う。いいなぁ俺もここ住みたい」

修也「お前は寮だろ」

風丸「そういうお前も寂しい１人暮らしをしてるくせに」

ヒロト「豪炎寺くん彼女いないんだ」

修也「いないいない」

風丸「こいつ高校時代ずっと雷門夏未と噂になってたけど、あいつ円堂と付き合い始めたからな」

A「っ！」

えっ！？

夏未が円堂ちゃんと？

緑川「円堂ぁ？？俺あいつにだけは負けたくなかったのに」

ヒロト「無理無理。円堂くんになんて誰も敵わないよ」

A「全然知らなかった」

夏未はあたしに、修也に手を出すなって釘刺してきたよね、昔。

風丸「中学の時からずっと円堂一筋だもんなぁ。周りにバレバレだったし」

ヒロト「じゃあ木野さんはどうなったの？」

風丸「よくわかんないけど木野は一之瀬じゃね？」

緑川「くっそーー！！...俺もういい。Aでいい」

A「はいはい。幸せになりましょうねー」

酔っ払って抱きついてくる緑川を軽くあしらって、あたしはビールをまた一口流し込んだ。

・

～豪炎寺side～

ヒロトと最近のプロサッカー界事情の話をしていたら、いつの間にか右の人間が寝息を立て始めた。

時計を見上げると、もう１時を回っている。

修也「風丸...」

そして左でも...

ヒロト「あーあ。ぐっすりだね」

修也「...」

ベッドになるように広げられたソファの上で、緑川が横になっていた。

緑川に腕枕されて、Aも目を閉じて動かない。

修也「俺、皿とか片付けるよ」

ヒロト「ありがとう。じゃあ俺、上からタオルケット持って来るね」

修也「ああ」

グラスと食器たちをキッチンの流しまで運び、水道の水に漬ける。

さすがに全部洗ったら音がうるさいよな。