青の祓魔師〜メフィストの婚約者ですが、なにか？〜☆３☆

悲しきことは　３ ページ43

ダッダッダッ

貴「・・ハア、ハア」

ダッダッダッ

貴「・・くそぉぉぉ!!!」

何週しても鍵穴がある扉が見当たらない。

ドンッ

貴「きゃっ!」

?「うお!」

誰かとぶつかってしまったみたいだ。
私は慌てて謝る。

貴「す、すみません!」

?「いったー。気おつけてや」

見ると金髪の男性がいた。
旅館の着物を着ている。
ここの関係者なのかな?

?「候補生?」

貴「まあ、そうです」

金「志摩金造というんや。あんたは?」

貴「私はA・フェレスといいます。志摩・・・志摩!?」

金「お？弟の友達か?」

貴「ということは廉造のお兄さん?」

金「そうや!」

?「どうしたん?」

金「柔兄!」

そこには黒髪で少したれ目の男の人がいた。
女の子にもてそうだ。

貴「確か・・・志摩柔造さん」

柔「おう!そんなに有名?」

貴「資料に書いてあったんです」

柔「資料?」

貴「アハハ」

「おい、二人とも!こっちに来い!」

金「っち、見つかっちゃいやしたね」

貴「どうしたんですか?」

金「宝生家の奴らと喧嘩しちゃったんや」

柔「いくで」

金「ほな」

二人は奥の部屋へと行ってしまった。
まさか志摩君のお兄さんたちに会えるとは・・。

バタンッ

メ「懐かしいですねぇ・・・」

貴「・・ハイ?」

なんと後ろの障子からメフィストが出てきたのだった。
私はキョトンとする。

メ「時の王をなめては困ります☆」

貴「大丈夫か、サマエル」

メ「大丈夫ですよ☆」

私の目の前でピタリと止まり、しゃがむ。
甘い匂いが漂う。

貴「なんでここに・・?」

メ「下見です」

貴「じゃあ右目は絶対に盗まれると?」

メ「ハイ☆その方が面白いですし、作戦にはうってつけです☆」

貴「少し危なくない?」

メ「Aが最大級の魔力を使わなければ大丈夫ですよ」

貴「もし使ったら・・・?」

メ「暴走するか・・・もしくは・・・・死ぬか・・。それは嫌なので☆」

貴「き、気をつけます・・ハイ」

メ「よろしい!では、資料は私にざっくり聞こうとするんではなく、丁寧に読んでくださいね」

貴「・・・バレてたか・・・」

さすがだわ・・。

メ「では、無事を祈ってます☆」

貴「不浄王が復活したとき・・・見に来てよ?」

メ「あの魔障は苦手ですが・・・いいでしょう!楽しみにしてますよ☆」

貴「任せなさい♪」

メ「では、アインス、ツヴァイ、ドライ☆」

ポワンッ

メフィストは煙とともに消える。

貴「・・何しに来たんだ?」

この疑問だけが残っていったのだった。

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