青の祓魔師〜メフィストの婚約者ですが、なにか？〜☆３☆

花の始まり　２ ページ34

雪「Aも着なきゃダメだよ」

貴「暑苦しいから嫌だ。私悪魔だもん」

三「あ、悪魔?!」

三太郎さんは一歩下がる。
私は慌てて誤解を解こうとする。

貴「いや、悪魔が好きなんですよ、アハハ」

雪男は細い目で私をる。
「報告してないんだ」と言っているようだ。
私は苦笑いをした。

雪「さあ、着なさいっ」

貴「きゃっ!!」

私は雪男に無理やり着せられた。
力以外に強い。

三「・・・・」

そして他の人達も一緒にビルへ入る。

貴「左目と子供を取られたと・・。大変なことだねー」

三「はい。正十字騎士団始まって以来の失態だ・・!」

失態かぁ・・・。
私はうつむく。

燐「大変だな、色々」

雪「大へ――――って兄さん!?シュラさんは・・」

燐「全力で振り切った」

すげー。

貴「ま、最強の祓魔師になるんだもんねー」

少し棒読みで言ってやった。
だけど燐はにんまりと言って「そうだっ!」と言った。

雪「何もしないでくれ・・絶対に・・!」

そして皆で角を曲がった時だった。
角の奥に黒いマントを被ったガスマスクの人間(?)がいた。

貴「左目と子供!!」

雪「生きてる!だけど重症だ!」

ズルズル

雪「止まれ!!!」

雪男は銃を構える。
が、黒マントが動いた。
雪男は威嚇射撃で打つ。

ドンッ

雪 貴「!?」

ガシャンッ!

雪男が撃った瞬間黒マントの人(?)は消えて、左目の入った瓶が落ちて割れる。
瘴気があふれてしまう!!

雪「これは・・偽物だ」

雪男が左目を持って見つめる。

貴「っ!!雪男!!後ろ!!!」

ドガッ!!!!

雪「!!!!」

三太郎が雪男を蹴る。
雪男は少し先までスライディングする。

三「うー。バレちやしょうがない」

バリバリ。

防具を片手で破り脱ぐ。
その姿は悪魔だった。

貴「早く子供を連れて逃げて、燐!」

燐「わかった!!」

燐は子供を抱きかかえ出口へ逃げる。
よく見ると子供の体に胞子嚢(ほうしのう)が沢山ついていた。

三「それは困るな」

黒い空気が燐のところへ向かう。

燐「よるなッ!」

ボッ!!!!

燐が炎を出す。
すると瞬間に子供がもがきだす。
そして燐はすぐに炎を消し、子供を放す。
子供の胞子嚢が増える。

ブンッ!
ゴッ!!

三太郎が雪男を蹴りおとし、上から抑える
三太郎が雪男になにか言っている。

貴「雪男を放せ!」

私は瞬時に魔法円から銃をだし、かまえる。

三「最強の人間か・・最強の悪魔か・・。楽しみに待ってるよ」

そう言って三太郎はスウッと消えて行ってしまったのだった。

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