青の祓魔師〜メフィストの婚約者ですが、なにか？〜☆３☆

強弱　5 ページ23

貴「うーん・・・死んで・・ない？」

私はゆっくりと体を起こす。
周りをよく見ると何もない。
ほぼ岩だらけ。
しかも暗い。

私は立ち、うろちょろする。
そして、ようやく理解した。

貴「げ、虚無界?!」

私は立ち止まる。
そして体を確かめる。
・・・ある。体はある。

「ガルゥゥゥ」

貴「へ、ヘビモス?!」

よく見分けついたな、私・・。

「ガルゥゥ!!」

するとヘビモスはついて来いといわんばかりに私を見る。
私は頷き、後に続く。

ずっと進んでも全然景色が変わらない。

ここが虚無界。

少し寂しい。

?「よう。来てくれたんだな。久しぶりだな」

貴「？」

声がするがまったく見えない。

?「忘れたのか？俺様だ」

貴「まさか・・・サタン？」

サ「そうだよ、ギャハハハ!!」

うーん、ツボがよくわからない。

貴「でも・・・見えない」

サ「俺がかかわった生物はみんな消えてしまうからな」

貴「じゃあ手紙は？」

サ「無理やり憑依した☆」

サタンが星使ったぁぁぁぁ!!!
メフィストはこれに影響したんだな・・きっと←影響してません。

貴「・・・・すみません」

サ「まあまあ。じゃあ座れって!」

貴「どうも」

近くにあった椅子に座る。
虚無界に椅子ってあり？

サ「・・・・悪魔だな。ほぼ」

貴「はい」

サ「おめーはこれでいいと？」

貴「はい。私が決めました」

サ「さすが俺の子が選んだ嫁だ!」

貴「いいえ＾＾」

なんだか褒められると嬉しい。

サ「俺の事・・恨んでねーのか？」

貴「・・・・少し・・」

サ「だよな。だけど弱いのがいけねーんだ」

貴「ですが、生命がある限り皆弱いです」

サ「俺はどうなんだ？」

貴「正直に言わせていただきます。弱いです」

サ「フハハハハ!!正直すぎるだろう!!!」

貴「弱くて強い。どちらも持っている」

さ「なるほどな」

貴「あ、あの!!」

私は身を乗り出す。

貴「り・・・」

私は言うのをやめた。
だって・・・言っても解決するわけではない。
この問題は燐の問題だ。
私はだまりこむ。

サ「どうした？サマエルについてか？」

貴「え、ええ。はい」

サ「あいつは俺でもよくわからないんだよな。だけどお前を好きになっているのは本当だ」

貴「え？」

するとサタンがいると思われるところに大きな青い炎が出てくる。
これがサタン・・。
どんどん大きくなっていく。

サ「確かめてみるか？」

貴「でも・・どうやって？」

バアッ

貴「きやぁぁ!!」

すると突然私の体が青い炎に包まれていった!!!

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