△2epizod ページ3
授業が始まり、廊下が、学校全体が鎮まる。この瞬間が好きだ
そして皆固い椅子に座って真面目に授業を受けている(一部を除く)のに自分だけぬくい部屋代表保健室で温かい飲み物を差し出されベットの上に座っている。この優越感も好きだ
「えーっと……優越感に浸ってる所悪いんですが、話進めても……」
「あ、すみません。ずっとここに居れば専門の授業サボれますし、理由聞かれても佐賀美先生に呼び出されたと言えば事実なので授業始まるまで待ってたんです。どうぞ？」
「どうぞ？て言われてもなぁ……」
ぽりぽりと頭をかく先生を眺める。
先生が言いたいことは痛い程分かる。
けれど分からないフリをするのは私の仕事だ
「まぁ、何だ。今年全然仕事してないだろ、プロデュースの」
「はい」
出席確認の時とは違う「はい」が喉を震わした
「あんずが……転校生が来たのが関係あるのか？」
「ないと言えばありません。あると言えばあります。上手く言えないですが、私はあんずちゃんが好きですよ？そして皆が好きです。あんずちゃんが変えてくれた今の夢ノ咲を壊したくない。これが本音であり建前でもあります」
先生が淹れてくれたコーヒーをちびちび飲みながら話を進める。
猫舌な私にとっては厳しい温度だな〜。やっぱり鞄の中にあるペットボトル持って来れば良かったかも。なーんて、先生が淹れてくれるなんて経験逃したくない
「ちゃんと授業に出て仕事しないと本当に『居なかった事』にされちまうぞ」
「……分かってますって」
でも、仕事がないのも、私が動かないのも、誰のせいでもない気がして
清純、真面目、そして頑張り屋さんなあんずちゃんが昔の私みたいに死ぬほど忙しいのも知っていて。
プロデュース科の大事な後輩だからこそ、邪魔したくないものだ
「よしよし。またステージ見せてくれな」
っむ。仕事を頼まれてしまった
私がやってきた仕事は今の学院には合ってないような気がするし
何とも言えない感情が渦巻いていく
「……一応考えときます。一応」
「ほどほどに、な」
頭を撫でられた感触がしたのを最後に、眠りに落ちた。
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あさぎ(プロフ) - 豆餅太郎さん» 豆餅太郎さん初めまして！コメント＆嬉しいお言葉ありがとうございます。更新頑張ります！先ほど豆餅太郎さんの作品も読ませていただきました！とても素敵な物語で…！お気に入りまでありがとうございます！完結まで頑張ります (2017年4月11日 19時) (
レス) id: d01a5a6786 (このIDを非表示/違反報告)
豆餅太郎(プロフ) - 初コメ失礼いたします〜！！ずっとこんな小説読みたいって思ってたんです〜!!文章も読みやすくて面白かったです。色々大変だとは思いますが更新、楽しみにしてます〜!!お気に入り失礼しますね。 (2017年4月6日 18時) (レス) id: aa46331757 (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - 莉音さん» 莉音さんコメントありがとうございます！とても嬉しいです〜！ 更新は不定期でのろのろとしてますが、あんスタの世界観を大切に完結にむけて頑張ります!! (2017年4月4日 10時) (レス) id: 595de2147b (このIDを非表示/違反報告)
莉音(プロフ) - 占ツクにあまりない世界観で、とても面白かったです！主人公が超鈍感とか、理由も大してないのにありえない程愛されてる等という幼稚な設定じゃなく、大人びた文章で設定もリアルで読みやすかったです！これからも頑張ってください！ (2017年3月29日 16時) (レス) id: 77ea6647a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさぎ | 作成日時：2017年1月29日 19時
