10ー�� ページ39
椅子に座り、左隣に座ってる士道ちゃんに話しかける。
「で、士道ちゃんはゴールポイントをそれに変えたって訳ね」
それとは勿論ステーキの事。士道ちゃんは頷き、
「あとスマホ返してもらったよん♪」
「あ〜…確かアンタ4ゴール奪ったものね」
4ポイントの内、1ポイントをステーキに。残りは3ポイントだから丁度スマホ返却のポイント数に達してるわ。
「アタシもスマホ返して貰いたいから次の試合であと1点取るわ」
「もし返ってきたらLINE交換しよ♪」
「次の試合でも点取ったらね」
「オーケーそんなの余裕で取ってやるよ。睡ちゃんも約束は守れよ？破ったら針千本飲ますからね♪」
「本当にやりそうで怖いわ」
小指を出されたのでアタシも出し、交わす。士道ちゃんはご機嫌そうに指きりげんまんを歌い切った後、小指を離しステーキに手をつけ始めた。
さて、アタシも食べるかなと手を合わせ、箸と茶器を持った時よ。目の前に一切れのステーキが差し出された。
「どうしたの？士道ちゃん」
「睡ちゃんにもあげる♡」
「あら、いいの？」
「俺がゴール奪えたの睡ちゃんのパスのお陰だから。だから、睡ちゃんにもコレ食う権利あるわけ♪」
案外可愛いとこあるわね。まぁ、折角くれるというのだから断るのは無粋ね。ここは士道ちゃんのご厚意をありがたく頂こうかしら。
「ありがとう士道ちゃん。じゃあお言葉に甘えて頂くわ」
そう言って、ステーキをおかずが乗ってる皿に置くのだろうと思っていたのに、ステーキは依然とフォークに刺さったままアタシの目の前にある。
「？？士道ちゃん、お皿に置いてくれてもいいのよ？」
戸惑ってるアタシに士道ちゃんは「はい、あ〜ん♡」とあろうことか口を開けろと要求してきた。
いや、ここ食堂！！人沢山いる！！TPO！！
心の中でツッコミの嵐を炸裂しつつもそれを表に出さないよう取り繕う。
「流石にそこまでしなくても大丈夫よ。お皿に置いてくれたら自分で食べれるから」
「却下♡早くお口あ〜け〜て〜♡」
知ったわよ！コイツに何言っても無駄だって！！コンチクショウ！！
潔く腹を括ったアタシは人に見られてるという羞恥に耐え、髪が口に入らないように抑えて、目の前のステーキを口の中に収めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 700人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ブラット - 乙夜と烏が一緒だとどっちか上がれなくない？ (2月3日 18時) (
レス) @page48 id: 4dbf5de316 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - mumuさん» そう言って頂けると嬉しいです(^^)試合後の絡みとか書いていこうかなとは思っています (2023年4月20日 0時) (レス) id: 5ad37fcfe0 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - ユキトさん» そうなったらJFU壊滅の危機になりそうですね(笑) (2023年4月20日 0時) (レス) id: 5ad37fcfe0 (このIDを非表示/違反報告)
mumu - 乙夜と睡蓮が会ったらどうなるのか気になったので乙夜参戦は嬉しかったです。 (2023年4月19日 15時) (レス) id: c61307fab8 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - JFUの腐ったミカンが睡蓮ちゃんを利用しようとすればE組+αに痛い目と弱味を握られそう… (2023年4月19日 9時) (レス) @page47 id: acc4cdc8d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒帽子 | 作成日時：2023年3月18日 17時
