カルマの時間�� ページ19
パァン！と甲高い音が辺りに響いた。
はたかれた業もそれを間近で見ていた殺せんせーと渚ちゃんも驚いていた。
確かに業が無事だった事に安堵した。でもね、それ以上に怒りが沸いてるのよ。
「業、アンタ馬鹿じゃないの！！殺せんせーを殺す為に自分の命を無駄にしようとするなんて…！フザケんじゃないわよ！アタシを……置いていかないでよ！約束破ろうとしてんじゃないわよ！」
＿＿＿＿『睡がこれ以上傷つけられないよう俺が守るよ……』
捲し立てた後、荒くなった息を整えるアタシに、叩かれた頬を押さえながらハッとする業。そして俯きながら「……ゴメン、睡」と謝った。
「もう二度とこんな事しないって誓うなら許すわ」
「うん…」
言質を取り、頬を押さえてる手の上に自分のも重ね、はたいた事を謝った。
すると、横から殺せんせーの声が入ってきた。
「業君、暗殺をする事は一向に構いませんがもう少しやり方を考えましょう。君を大切に思ってくれている人を悲しませないやり方を…」
「……はい」
「………それにしても睡蓮君、漸く素の君を見せてくれましたね」
そう言われてハッとし、両手で口を押さえた。
感情が昂ってしまい素の口調で話してしまっていたことに今気付いた。
でも先生、「漸く」って言ったわね。もしかして今までのが本当のアタシじゃないってとっくに気付いてたって事？
「…いつから気付いてたの？」
「初めて会った時からです。君は本当の自分自身を隠すのが上手い。普通の人ならまず気付かないでしょう。ですが口調と貼り付けたような笑顔に先生違和感を感じちゃいました」
「はぁ……最初から分かってた訳ね……。所詮アタシはオネェってやつよ。アタシは自分がオネェである事を受け入れてるけど、世間はそう簡単に受け入れてくれない。白い目で見られ、変な噂を立てられて…それが両親の耳に入りでもしたらアタシは……！」
左腕を強く掴み、奥歯を噛み締める。
「だから、本当の自分を偽るという選択を取ったのよ。先生はこんなアタシおかしいって思ってるんでしょ？」
はは、と思わず自虐的に言えば殺せんせーは「いいえ」とハッキリと否定した。
「私は君を否定しません。先生は君の個性を殺したくありません。睡蓮君、君が私の生徒になったからには偽りではなく本当の君でいて欲しい。本当の君で一年を過ごし、殺しに来て欲しいのです」
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ブラット - 乙夜と烏が一緒だとどっちか上がれなくない？ (2月3日 18時) (
レス) @page48 id: 4dbf5de316 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - mumuさん» そう言って頂けると嬉しいです(^^)試合後の絡みとか書いていこうかなとは思っています (2023年4月20日 0時) (レス) id: 5ad37fcfe0 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - ユキトさん» そうなったらJFU壊滅の危機になりそうですね(笑) (2023年4月20日 0時) (レス) id: 5ad37fcfe0 (このIDを非表示/違反報告)
mumu - 乙夜と睡蓮が会ったらどうなるのか気になったので乙夜参戦は嬉しかったです。 (2023年4月19日 15時) (レス) id: c61307fab8 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - JFUの腐ったミカンが睡蓮ちゃんを利用しようとすればE組+αに痛い目と弱味を握られそう… (2023年4月19日 9時) (レス) @page47 id: acc4cdc8d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒帽子 | 作成日時：2023年3月18日 17時
