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「暗殺をする時のような動きを取り入れれば今よりもっと幅広いプレーが出来ると思います。そうすれば、日本を代表するサッカー選手になり、活躍する事間違いありません」
モンブランを食べながら言う殺せんせーのその言葉に俯き、右手で左腕を掴む。
「……本当にそうかしら？」
「にゅや？それはどういう…」
「イジワルな事を聞くのね。せんせーだって分かってるはずよ。日本サッカーの実力を。女子サッカーの方では世界一に輝いたけど男子の方はW杯の優勝を世界一の称号を手にしていない。そんな日本の代表に例えなれたとしても……活躍出来るかなんて分からないわ」
右手に力が入る。心なしか体が震えてる気がする。
恐怖なのかそれとも不安によるものなのか……あるいはその両方なのでしょうね。
そんな二つの感情を代弁するような言葉が口からポロッと溢れた。
「…って、まだ選手にすらなれるかも分からないのにこんな事を言うなんて、アタシって駄目ね。殺せんせー、今のは聞かなかったことに………って、何泣いてんのよ！！？」
顔を上げ、取り付くように笑おうとした時、殺せんせーがおいおいと泣いていた。
泣く要素あったかしら！？
「ちょっ、もう！ほらせんせー、ハンカチ使って！」
ズボンのポケットからハンカチを取り出し、手渡す。殺せんせーは涙を拭きながら言った。
「あぁ、すみません睡蓮君。先生、嬉しくてつい泣いてしまいました」
「え？」
どうして、嬉しいの？
「以前の君ならそんな事を決して大人の前では言わないようにしていた。ですが、こうして私の前で将来に関する不安を口にするという年相応の君の姿が見れて私、感激です」
まるで我が子の成長を喜ぶような眼差しでアタシを見つめていた。
その時思い出した。アタシの家庭内のゴタゴタでもう何もかも嫌になって、どうしようもなくなってこのまま消えてしまいたいって言った時に言ってくれた殺せんせーの言葉を。
『このまま消えてしまいたいなどと二度と言わないで下さい！！辛いと苦しいと思ったなら一人で抱え込まないでください！助けを求めなさい！助けの声を上げぬ者に救いの手など差し伸べられません！！さぁ、教えて下さい睡蓮君、君の思いを！！助けを求めて下さい！！その為に私という大人がいるのですから！！』
その言葉でアタシは救われた。変われることが出来た。大人を頼ってみようと思ったの。
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黒帽子(プロフ) - マジモンの名無しさん» コメントありがとうございます。はい、名前は固定にしています。 (9月29日 23時) (
レス) id: c6197c58a9 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - チエリー・ルミさん» コメントありがとうございます。そうですねなるべく大人の女性に見えるようにとあと色気があるようなキャラにしましたww (9月29日 23時) (レス) id: c6197c58a9 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - お名前って固定ですか (9月29日 16時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
チエリー・ルミ(プロフ) - 見た目ママンだww (7月5日 15時) (レス) @page29 id: 642921c4b7 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - 黒糖さまでーすさん» 睡君の事をそこまで言ってくださるなんて作者感激です！！イラストの感想もありがとうございます！後々睡君の暗殺教室時代のイラストも載せようかなと思っております。 (2023年3月21日 0時) (レス) id: 5ad37fcfe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒帽子 | 作成日時：2023年2月4日 23時
