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階段を駆け上がっていき、屋上へと繋がる扉を開ける。目の前にはいつまでも続く青空と、開放的な屋外が広がっていた。
屋上は睡蓮と凛が昼食を食べる際に利用しているのだ。
二人は屋上に設置されているベンチに腰掛け、それぞれ持ってきた昼食に手をつけ始めた。
睡蓮は弁当箱の蓋を開け、まず一番に目に入ったのが睡蓮の一番の好物、祖母お手製の玉子焼き。
それを見ただけでも頬が緩んだ。
他にも野菜の肉巻きに色とりどりの野菜、ふりかけが掛けられたおにぎりが敷き詰められていた。
睡蓮は早速と箸を持ち、玉子焼きを掴み頬張った。
祖母特製の玉子焼きはマヨネーズを入れているのでふわりと仕上げられている。
そして噛んだ瞬間に口の中に広がる出汁の風味と甘じょっぱさ。
これこれ！これがたまんないの！！はぁ、やっぱりおばあちゃんの作る玉子焼き最高！！
余韻に浸っていると「おい」と凛に声をかけられる。
「どうしたの凛ちゃん？凛ちゃんもおばあちゃん特製の玉子焼き食べる？」
「今はいい。そんな事よりもお前のとこにも届いてるんだろ、強化指定選手の手紙」
疑問系ではなく確信をもったような言い方に睡蓮はクスリと笑う。
「もし届いてないって言ったら……どうする？」
「はっ、お前に届いてない訳がない」
「根拠がないわねぇ。まぁ、凛ちゃんの言う通り届いてたんだけどね。そういう凛ちゃんも言い方からして届いてたんでしょう？で、行くの？」
「行くに決まっている。俺はもっと強くならなくちゃならねぇ……あいつに勝つために……！！」
血が出るんじゃないかと思える位に強く拳を握り、床を鋭く睨みつける。
そんな凛を複雑そうな顔で見る睡蓮。
「そう……アタシも行く予定よ」
話題を変えようと自身も参加する事を伝えると凛は床から睡蓮の方に顔を向け、
「お前にも負けるつもりはねぇからな」
堂々と宣戦布告をしてきたのだ。一瞬気を取られた睡蓮だが、直ぐに好戦的な目になり、
「かかってきなさい、殺すつもりで」
こちらも宣戦布告をするのだった。
(オマケ)
「後、俺以外にパス出すんじゃねぇぞ」
「それは分かんないわね」
「絶対だからな」
「圧強いわね」
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黒帽子(プロフ) - マジモンの名無しさん» コメントありがとうございます。はい、名前は固定にしています。 (9月29日 23時) (
レス) id: c6197c58a9 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - チエリー・ルミさん» コメントありがとうございます。そうですねなるべく大人の女性に見えるようにとあと色気があるようなキャラにしましたww (9月29日 23時) (レス) id: c6197c58a9 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - お名前って固定ですか (9月29日 16時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
チエリー・ルミ(プロフ) - 見た目ママンだww (7月5日 15時) (レス) @page29 id: 642921c4b7 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - 黒糖さまでーすさん» 睡君の事をそこまで言ってくださるなんて作者感激です！！イラストの感想もありがとうございます！後々睡君の暗殺教室時代のイラストも載せようかなと思っております。 (2023年3月21日 0時) (レス) id: 5ad37fcfe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒帽子 | 作成日時：2023年2月4日 23時
