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裕翔「正直・・・Aを失ったら、山がどうなるんだろう、って。俺心配してるんだ」
裕翔はやっぱり寂しく悲しそうな瞳を私に向けていて。
私はその裕翔の目を見ていられなくて、俯いた。
裕翔「あ、ごめん、困らせようと思って言ったわけじゃないから。」
A「もちろん分かってるよ。」
裕翔「・・・ごめん。いや、山も悪いんだよ。あんなにAのことしか見えてないくせに、浮気するから・・・バチが当たったのかもな。」
A「バチ・・・かな。」
裕翔「浮気はだめでしょうもん。婚約してる身だよ？？」
自分に言われているようで、胸がズキズキと痛むと同時に、裕翔には何もかもバレているのではないかと一瞬冷や汗をかく。
有岡とのことでも、裕翔をかなり驚かせてきっと失望もさせてしまっただろうに。
ここで会社の先輩である慧と、長らく体の関係が続いていたなんて知ったら。
裕翔はもう私と一切口を聞いてくれないかもしれない。
涼介の浮気がいつからかなんて、私には予測できないけれど。
私も浮気をしていたのだから。
それに関しては、驚きはしたものの、ショックも怒りも悲しみもなかった。
裕翔「山って、束縛酷かったろ？？」
涼介の束縛についての一番の理解者は裕翔だった。
裕翔も度々「やりすぎだよ」って注意してくれてたけど。
涼介にそれは効かなかった。
裕翔「山、Aが男心をくすぐるタイプだって、いつも心配してた。学生時代はずっと隣にいれたから変な虫つかせず済んだけど、会社に入ってからが心配だって。俺に会うたびいつも聞いてたよ。「Aに変な虫がついてないか」って。」
知らなかった。
涼介への気持ちが冷めていった原因は、間違いなく束縛と行き過ぎた独占欲だった。
これさえなければ・・・
そんなこと思っても仕方がない。
裕翔「色々行き過ぎてた部分はあるけど、山にとってはAが全てだったんだよ。」
苦しい。また胸が苦しい。
涼介の愛情は感じてた。
だけどその行き過ぎた愛情を私は受け止められなくて。
涼介が私を愛してくれていた事実を改めて裕翔の口から聞くと。
胸の苦しさは倍増で。
息苦しくさえなるようだった。
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kazuho10venw(プロフ) - ひなるりさんの作品が本当に好きです。1番好きです。新しい作品も繋いだ手をもう一度も、そしてtaste youは本当にドキドキして一気に読みました！これからもお忙しいかとは思いますが頑張ってください！更新楽しみにしてます(^ ^) (2018年2月16日 0時) (
レス) id: 3a82aedab1 (このIDを非表示/違反報告)
ひなるり(プロフ) - マソさんさん» ありがとうございます！ドキドキもハラハラもして頂けて光栄です！これからも波乱の展開も目指しますので、引き続きよろしくお願いします！ (2018年1月17日 20時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
ひなるり(プロフ) - ほーちゃんさん» ありがとうございます！！更新ゆっくりめで申し訳ありませんが、どうぞ引き続きよろしくお願いします！ (2018年1月17日 20時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
マソさん(プロフ) - ドキドキもハラハラもしました！すごく読んでいて楽しいです！更新楽しみにしています！ (2018年1月16日 1時) (レス) id: a8e64801a2 (このIDを非表示/違反報告)
ほーちゃん(プロフ) - とっても好きな作品です！(^^)応援してます！！ (2017年12月30日 0時) (レス) id: 9c70c51396 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなるり | 作成日時：2017年12月22日 1時
