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有岡の家を出てから、涼介に電話をかけた。




山田「A?!」



1コールで電話をとった涼介にドキリとする。

やっぱり寝らずに、私からの連絡を待っていたのかな。



山田「なんで昨日連絡しなかった??」



涼介の声が一瞬で低くなった。

怒りをだいぶ抑えているのが伝わってくる。



A「ごめん。もう酔っ払って帰宅してすぐに寝ちゃった」


山田「ふーん・・・そんなに飲んだの??」


A「う、うん。結構ね。あ、あのさ、涼介」




私の嘘なんてすぐに見抜いてしまう涼介だから、早く話題を変えたかった。



A「ちょっと話があるんだけど。会えない??」



山田「え??今から?」



A「だめ、かな??このまま涼介の家向かいたいんだけど…」



山田「ああ、うん。いいよ。」




急に涼介の声色が明るくなる。

考えてみたら、私から涼介の家に行きたいだなんて、長らく言ってなかったかもしれない。




山田「じゃあ、Aの好きなコーヒー豆買ってこよ。ちょうど切れちゃって。」





涼介がすごく嬉しそうに言うから。


私の胸がズキリと痛む。



これから私が何を話すかなんて、きっと涼介は想像もしていないのだろう。



山田「待ってる。駅まで迎え行くから。」


そう言って機嫌良く切られた電話。



私はスマホを自分のバッグに押し込み、まっすぐ前を向いた。



そして歩き出した。

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kazuho10venw(プロフ) - ひなるりさんの作品が本当に好きです。1番好きです。新しい作品も繋いだ手をもう一度も、そしてtaste youは本当にドキドキして一気に読みました!これからもお忙しいかとは思いますが頑張ってください!更新楽しみにしてます(^ ^) (2018年2月16日 0時) (レス) id: 3a82aedab1 (このIDを非表示/違反報告)
ひなるり(プロフ) - マソさんさん» ありがとうございます!ドキドキもハラハラもして頂けて光栄です!これからも波乱の展開も目指しますので、引き続きよろしくお願いします! (2018年1月17日 20時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
ひなるり(プロフ) - ほーちゃんさん» ありがとうございます!!更新ゆっくりめで申し訳ありませんが、どうぞ引き続きよろしくお願いします! (2018年1月17日 20時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
マソさん(プロフ) - ドキドキもハラハラもしました!すごく読んでいて楽しいです!更新楽しみにしています! (2018年1月16日 1時) (レス) id: a8e64801a2 (このIDを非表示/違反報告)
ほーちゃん(プロフ) - とっても好きな作品です!(^^)応援してます!! (2017年12月30日 0時) (レス) id: 9c70c51396 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなるり | 作成日時:2017年12月22日 1時

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