【文スト×ヒプマイ】天才と天災

天才と天災 ページ20

僕らを襲ったチンピラ連中は

その後、警察へと引き渡された








…………恐らく、警察署に行く前に病院送りだろうけど









僕達は特に会話を交わすことなく、道を歩いていた








周りは暗い







既に夜になっていた









「………(一兄に連絡してないな…)」




「〜〜♪」









「……なぁ」







「…？どうしました」









「色々あって聞けなかったけど、お前……」


「三郎さん！

僕は"お前"じゃないです！」




「…!」




「あの時、名前を……


僕の名前を呼んでくれました



だから、名前で呼んでください






ね？


三郎さん！」ﾆｺｯ








「………分かったよ」









「み、宮沢」



「はい」



「怪我……殴られたところ…


………大丈夫なのか？」




「大丈夫ですよ！


三郎さんは優しいですね！」




「……！





って、ちがっ！



僕が言いたかったのは…！」









「ああぁーー！！！」





「？！」






「良かったです！





ここにありました！！


これ！！！









僕達が買った、ボードゲームですよ！」






「！！

本当か！！」









「きっと、優しい人が

誰かに踏まれないように
道の端っこに置いてくれたんですね！！」





「ああ！そうだな！」









僕は宮沢に


＿＿"あれ"は一体、何だったのか＿＿




と

問い詰めたかったけど、


それより

今は







「なぁ」


「なんですか？」




「明日は、これやろうか」


「はい！」









＿＿＿明日がすでに待ち遠しい









そんな気分だ

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