天才 ページ3
「宮沢賢治といいます!
これから、よろしくお願いしますね!」ニコッ
パチパチ……
僕のクラスに来た転校生
”宮沢賢治”
一見、優しそうで人当たりも良さそうな男だった
『ねぇ、ちょっとカッコよくない?』コソッ
『うん!でもカワイイ感じもする…』コソッ
しかし、中身はとんでもなくバカだった
___
__
_
『やぁやぁ、転校生くん?
ちょっと飲み物買ってきてくんね?』
『俺たち、喉乾いちゃって〜』
「(チッ…あいつら、早速転校生に目をつけたか…)」
学校内でもあまり人を寄せつけない頭の悪い4人のグループが、新人イビリのつもりか
早速、転校生をパシリにしていた
「…?飲み物ですか?
いいですよ!
あっ、でも僕まだ学校のことよく分からなくて……
自動販売機とかってありますか?」
『あ”ぁ?んなもん、テメェーで探しやがれ』
「そうですか……
分かりました!
頑張って探してきます!!」ガタッ
「(おいおいおいおい……
本当に行くやつがあるか?
普通、断るだろ?!
あんなのあからさまな嫌がらせ…)
チッ
(胸クソ悪い……!)」
『ハッハッハッハッ!!!
おい、まじで買いに行きやがった!』
『パシリ決定〜!』
『ま、そもそもこの学校の中には自販機なんてねぇのにな
買うには正門から一旦出ねぇと自販機はないから
今頃、校舎ん中さまよ「買ってきましたーー!!!」
はあああぁ!?』
「?
どうしましたか?」
『あ、あ、いや、
お前、出てってから1分も経ってねぇよな…』
「あ!
皆さんの好みが分からなかったので
とりあえずいろんな種類買ってきましたよー!
大丈夫です!飲めないときは僕が飲みますから!
都会ってすごいですねー!
お金を入れたらいろんな種類の飲み物が飲めるんですから………
あんなに種類があると、とっても___
___
__
」
奴らは唖然としていた
転校生がひたすら話していたが、奴らが耳を傾けて聞いている様子はなかった
「(教室から正門までは走っても1分は確実にかかる……
どうやって自販機まで買いに行ったんだ…?)」
___
__
次の日から
奴らが転校生に突っかかることは無かった
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椛 - 面白かったです!!!!!今度は谷崎とポッセの話が読んでみたいです!!! (2022年2月8日 18時) (レス) @page30 id: 9bee9bd17c (このIDを非表示/違反報告)
毬 - 前作と同様とっても面白かったです!次は敦か鏡花の話が読んでみたいです! (2019年12月25日 10時) (レス) id: fd63f8f683 (このIDを非表示/違反報告)
ミカズチ(プロフ) - りりーさん» 前編の独歩さん国木田さんの絡みも好きですが、賢治くんと三郎くんの絡みも最高です!!これからも頑張ってください!!コメ返ありがとうございます!!!(^^) (2019年7月7日 14時) (レス) id: 10ae69e8ed (このIDを非表示/違反報告)
りりー(プロフ) - ミカズチさん» 前編からのご愛読ありがとうございます!賢治くん!中々の個性的なキャラなのでお話を考えるのが楽しいです(*´`)コメントありがとうございます! (2019年7月7日 14時) (レス) id: 977aeb8dd1 (このIDを非表示/違反報告)
ミカズチ(プロフ) - 次は我が推しの賢治くん!!ありがとうございます!!! (2019年7月6日 22時) (レス) id: 10ae69e8ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りりー | 作成日時:2019年7月6日 20時