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人生万事塞翁が虎―2― ページ5

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――げほ―けほ―けほ







川から人を救いだした敦君は咳をしながらも呼吸を落ち着かせた。








うわあ、なんで嫌な予感がする。ていうか此、太宰だよね……。







そう考えながら八雲はいち早く此処から離れようと敦に声をかけた。








『ねえ敦君。この人が起きる前にご飯食べに行こうよ。奢るから。後はい此れ、体拭いてね。』






「え。あ、ありがとうございます……」








急云われた敦君は戸惑いながらも奢るという単語に反応しながら不思議な柔らかい素材の黒タオルを受け取った。









しかし助けた太宰(仮)の安否が気になり、チラっと向いた。









――瞬間








ぱちっ






なんの脈絡もなく目を覚まし体を起こした太宰(仮)に敦君は驚き声をあげ、体を軽く拭き終わったタオルを落としてしまった。。








太宰(仮)は辺りを見回し、ぼそりと呟いた。









「――助かったか………………ちぇ。」







そして敦君の方を見て、







「君かい?私の入水を邪魔したのは。」









「邪魔なんて!僕は助けようとしただけで…………」








やばいやばいやばいやばい!!何でこんな所に太宰が居るの!?太宰(仮)じゃなくて太宰になったよ!?虎を探していただけなのに。よし、敦君には悪いけどここはこっそりと帰ろう。よしそうしよう。








最早太宰達の会話も聞かずに、いかにしてばれずに逃げ出そうかと考えていた。








幸い、太宰に背を向けるように立っていたので顔は見られていない。…はず。








「――で、そちらの彼女の名前は?………ってあれ?その髪の毛見覚えが。」









『――へ?』








無理矢理、思考回路からはずされたので、つい間抜けな声を出してしまった。









「ああ、彼女は………」









敦君がかわりに答えようとした瞬間、何処からか声が聞こえてきた。








「ここんな所に居ったか唐変木!」







よっしゃ!助かった!!






心のなかでガッツポーズをしながら声のした方(救世主)を向いた。


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くーみん(プロフ) - 藍斗さん» ありがとうございます!!なかなか更新できてないですがこれからもよろしくお願いします!! (2016年8月12日 13時) (レス) id: 6a1d49f02d (このIDを非表示/違反報告)
藍斗 - おもしろかったです 更新頑張ってください 応援してます! (2016年7月21日 1時) (レス) id: 74bee11643 (このIDを非表示/違反報告)
くーみん(プロフ) - 819さん» わわ!ありがとうございます!そういっていただいて嬉しいです!( ´艸`)これから頑張ります!(`・ω・´) (2016年6月15日 21時) (レス) id: 6a1d49f02d (このIDを非表示/違反報告)
819 - こんな感じの話好きです!!更新待ってます!頑張ってください! (2016年6月15日 20時) (レス) id: 88493879e7 (このIDを非表示/違反報告)
くーみん(プロフ) - 美咲さん» ありがとうございます!!中也さんと芥川さん私も大好きです!なので今後出番が増えるかとwこれからも頑張ります!! (2016年6月13日 22時) (レス) id: 6a1d49f02d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くーみん | 作成日時:2016年5月13日 23時

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