[d!]我々と4年目の第1歩を。[建国記念] (ページ3)

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こっち向いてよDarling！！/rbr ページ3

「俺ちょっとマイク切っていい？？」
「いやちょっと聞き苦しい音声が入るかもしれん」

同棲中の彼氏、ロボロの部屋から笑い声とともに聞こえてきたそんな声。彼が実況をしているのは知っていたし最中の声を聞くこともあったが、なんか興奮してるし。

何をしてるのか気になって音を立てないようにそっと扉を開いて中を見た。

彼の目線の先には胸の大きなかわいい女の子の画面。

思わず自分の胸に手を当ててしまう。いや、私は決して小さくない、小さくないから。多分あの子はギャルゲーの子でしょ、だからおっきいんだよね、うん。

自分の胸をぺたぺた触って少し悲しくなったがなんとか自分を納得させた。そしておそらく鼻の下を伸ばしているであろう彼に少し腹が立ったのでそっと扉を閉めた。

───

その後も彼の好みってあんな感じの子なのかな、なんて考えてしまって。なんとなく彼を避けるような行動を取ってしまった。

今だって部屋から出てきた彼から逃げるようにお風呂に行こうとしてしまう。

お風呂から上がったらちゃんとしよう、なんて1人で言い訳をしてそさくさとその場をあとにしようとした瞬間彼に手を掴まれた。

「なぁ、俺なんかしてしもうた…？」

少し俯いて不安そうな声で聞かれる。

『別になんもしてへんよ』
「やったらなんで避けるんや」
『避けてなんかないって』

顔を上げ彼の瞳がじっとこちらを見つめる。私は思わず逸らしてしまった。

彼の手が私の頬に添えられ彼と目があう。