[d!]我々と4年目の第1歩を。[建国記念] (ページ4)

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「他に好きなやつでもできたんか？」
「なぁ、俺のこと嫌いになったん…？」
『ちがっ！』

彼の手に少しだけ力がこもる。表情は険しい。そんな顔させたいわけではない、そう思ったがそれと同じぐらい引っかかったことがある。

今度は私が彼の頬に触れぎゅっと押した。

「にゃ、にゃにしゅんねん」
『そういうロボロだって胸の大きくて可愛い子が好きなくせに！！！』
「はぁ？」

1度言ってしまえばもう止まらなかった。訳が分からないというような彼の表情は無視する。

『私知っとんやで、今日ギャルゲーの子見て興奮してたの！！』
「いや、あれは」
『そりゃあ私はあんなに可愛くないですしぃ？胸も大きくないですしねぇ？』
『嫌いになるとしたらロボロのほうやろ？』

自分で言ってだんだん悲しくなった。瞳に薄い水の膜が張りとうとう零れる。

「俺にはAだけや」

その言葉の後にキスをされる。

『…ほんまに？』
「こんなことで嘘つかへんわ」

彼に抱きしめられる。

「Aのことが一番やから」

顔は見えないがきっと彼は照れている。可愛らしくて思わず笑ってしまった。

「…笑うなや」
『だって可愛いんやもん』

彼を見上げる。やはり顔が赤い彼と目が合った。

『あのね、ロボロ』
『私もロボロがいちばん好き！』

私達はもう一度キスをした。

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抜粋元の動画
＊ぎすメモ【1期】part7