四話なのです! ページ5
審「ここがいつもご飯をみんなで食べてる、この本丸で一番広い部屋だよ。他の本丸はどこも細かいところは違うだろうけど、ここはどこも一緒だから覚えておくといいよ」
A「はいなのです!」
審神者の案内でその部屋に入れば、たくさんの視線がこちらに向いた気がした。
審「みんな、今日から一ヶ月一緒に暮らすことになった見習いのAちゃんだよ」
A「見習いのAなのです!今から一ヶ月よろしくお願いしますなのです!」
ペコリとお辞儀をすれば、パラパラと拍手が上がった。
人数にしては少ないのは探るようにAを見ている刀剣男士が多いせいだろう。
審「さてと鶴さん、悪いけどAちゃんを離れの部屋に送ってあげてくれないかな?今日はなにもせずにゆっくりして、明日から色々と教えてあげるね。夕餉のときには呼びに行くから」
A「はいなのです!鶴様、よろしくお願いしますなのです!」
鶴「はいよー。しっかり頼まれたぜ」
立ち上がった男の人にペコリと頭を下げてAは部屋から出て行った。
二人が出て行った部屋は人数が多くいるにも関わらずしんと静まり返っている。
気配が完全に感じられなくなってから審神者はため息をついた。
普段ほんわかとしている彼女には珍しく、困ったような顔だ。
三「して主よ、どうだった?」
呪具を感知する結界は張った人にしか検知できない。
だが、審神者の顔から察するものはあった。
審「呪具というか、黒いものの反応はあったよ」
薬「黒か……」
五虎「じ、じゃあ……」
顔を青くする五虎退に審神者は首を振る。
審「でもね、その反応があったのは彼女が大切に抱えている刀からだったの。普通呪具ってバレないようにするもんじゃないの?」
全員が、真っ白な少女が両手で持っていた刀を思い浮かべた。
博多「あれ、なんか知ってるやつの気配に似とったばい」
不意に博多藤四郎がそう声を上げる。
宗三「そういえばそうでしたね。私も感じました。……でも誰でしょう。気配があるということは刀剣男士ということでしょうか?」
宗三左文字も同様に首を傾げる。
二人に共通する人物が思い浮かばず、全員が首を捻るようになった。
燭台切「夕餉のときに思い切って聞いてみればいいんじゃないかな?あの子純粋そうだし、もし政府からの命令だったとしても普通に答えてくれそうだよ?」
結局それを採用して、夕餉を待つことになった。
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橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです!続きを待ってます!(*´ω`*) (2021年9月25日 17時) (レス) @page18 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名-せな-くん⇔舶(ハク)(プロフ) - とても良きです……!!見習いちゃんがとても可愛く内容も好みです…!気長に更新お待ちしています(´-`*) (2019年12月25日 2時) (レス) id: 7017cc79b6 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 見習いちゃんがとても可愛くて吸い込まれるように読みきっちゃいました!続きを待ってます! (2019年5月16日 22時) (レス) id: e140141ee4 (このIDを非表示/違反報告)
アルっさん(プロフ) - 見習いちゃん可愛いですな!FGOの方の更新も待ってます(*´∀`*) (2018年12月6日 16時) (レス) id: ede1d0dfa8 (このIDを非表示/違反報告)
黒雪(プロフ) - 初めまして! 見習いちゃん可愛いですね 小説面白いです これからも更新楽しみにしています 頑張って下さい! (2018年10月18日 2時) (レス) id: 64abb0ccf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖矢ちひろ x他1人 | 作成日時:2018年8月29日 22時