十二 ページ12
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鶴「剣っ、剣っ!」
主「っ!鶴丸!今すぐ剣を手入れ部屋へ!」
鶴「剣っ、」
主「鶴丸!ここでは資材がないから手入れができないの!手遅れになる前に早く!」
貞「剣の本体は俺が持ってるから先に行く!」
後「鶴丸さん、ごめん!」
薬「長谷部!大将を!」
長「主、失礼します」
博多に手を引かれて息を切らせた主が部屋に着くと、すぐに指示を出すが鶴丸の耳には届いていない。
太鼓鐘が剣の本体を抱えたままいち早く手入れ部屋へ向かい、後藤が鶴丸から剣を奪うとそれに続く。
それを見て薬研は、近侍として主と共に来た長谷部に主を託す。
燭「鶴さん、僕たちも行こう」
鶴「剣っ、何故っ」
燭「鶴さん…」
一「…鶴丸殿、参りましょう。きっと剣殿は目が覚めた時にまた怖がってしまいます。
兄であるあなたが傍にいてあげるだけで安心するはずです。気を確かに」
呆然としている鶴丸と目を合わせて説得するように諭す一期。
手入れ部屋へと向かった薬研と後藤以外の兄弟は一期に促されて部屋へ戻り、燭台切は明けてきた空を見て厨へと向かう。
大倶利伽羅に付き添われ手入れ部屋へ向かった鶴丸だったが、中へは入らず入り口横の壁に寄りかかって座った。
貞「鶴さん、とりあえず終わったぜ。二時間したら元どおり元気になるってさ」
鶴「なぁ、伽羅坊、貞坊、何があったんだ、?」
貞「それが俺もよくわかんねぇんだ」
大「頭を抑えていたから、頭痛があったんじゃないか」
鶴「それを敵の仕業だと思ったのか…。ありがとうなふたりとも」
貞「伽羅、俺たちは戻ろう。鶴さんは傍にいてやれよ」
主「その前に、みんな揃って湯浴みに行って着替えなさい。薬研、何か変わったことがあったらよろしくね」
薬「あぁ」
薬研だけを残し、主と長谷部は審神者部屋へ。
その他の男士は剣の血が付いていた為それを落としに向かった。
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新参審神者(プロフ) - 咲くやさん» ありがとうございます* 仕事などの息抜きに更新していく為やきもきさせてしまうかもしれませんが、お付き合いいただけると嬉しいです(^ω^)これからもよろしくお願いします*.° (2018年7月8日 0時) (レス) id: edf31ffc2e (このIDを非表示/違反報告)
咲くや - 面白くて続きが気になります 更新頑張ってください。 (2018年7月2日 23時) (レス) id: 2369d330ed (このIDを非表示/違反報告)
新参審神者(プロフ) - 夕月蝶さん» ありがとうございます!溺愛しすぎず厳しすぎずないいお兄ちゃんですよね…私もそう思います…(作者)w これからもよろしくお願いします♪ (2018年6月1日 15時) (レス) id: edf31ffc2e (このIDを非表示/違反報告)
新参審神者(プロフ) - 第一部隊さん» ありがとうございます!頑張ります(*ノ∀`*) (2018年6月1日 15時) (レス) id: edf31ffc2e (このIDを非表示/違反報告)
夕月蝶 - とても、面白かったです! 剣ちゃん可愛いです!! 鶴さん、いいお兄ちゃん!! これからも、頑張って下さい♪♪ (2018年5月31日 21時) (レス) id: 4346033303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:新参審神者 | 作成日時:2018年5月22日 17時