手紙と俺たち ページ4
チトセside
チ「…グラウディより」
ア「うっわ〜…ホンモノだぁ。しかも私にヨロシクだってっ！」
アリスが隣でベシベシと俺の肩を叩く。
俺はため息を吐いて、手紙をもう一度見た。
…なんて勝手なじじいだ。
一通り手紙に目を通したところで、もう一度ため息を吐く。
何度ため息を吐いたらいいのだろうか…。
早速じいさんに言いたいことはいっぱいある。
まず。
『白の国で何やら暴れておるようじゃな』…なわけねぇだろ。
暴れてたらこんな平穏に暮らせてねーよ。
『魔法使いとしての命令』？よく言ったもんだ。
勇者、と呼ばれたのは遠い昔の話。
今はどうだ。仕事もやらずドラマばっか見て、ニマニマしてんだ。
『孫想いと可愛いという思い』…どういう事だよ。
てか可愛さいらねぇよ。俺、男だし。
何なんだ、ホントに…
頭を抱えてじいさんを恨む。
…多分俺の気持ちの半分も理解していないアリスはケラケラ笑って
ア「あっはは、グラウディ様ってチトセ君とフウカの事大好きなんだねっ！」
チ「超困るけどな。」
え〜？羨ましーと目をキラつかせるアリスを見て、俺は出来ることならこのじいさんをあげたい、と言う気持ちに駆られていた。
膝にはフウカ、片手には手紙、とまぁ色々な意味で大変で。
ア「う〜ん、それにしてもフウカ疲れてたんだね〜…全然起きな〜い。」
さっきからフウカの前にしゃがみこんで、寝ているフウカの頬をつついたり横に引っ張ったりして起こそうと試みている。
寝てるんだからやめろよ、と言いたいけれど…何をしても起きないから別にいいか。
そう思い、また手紙に目を戻した。
チ「黒の城の…。」
ア「…ねぇ、チトセ君。」
アリスの一声に何？と返せば、ちょっと間を開けてううんと首を振るアリス。
ア「何でもないよ。けど…。」
そう言って顔の表情を一気に曇らせた。
ア「私にとって黒の城の者は…許し難い存在なの。それが例え、友達と親密な関係であったとしても。」
チ「…だろうな。」
アリスがそう言うのもよく分かる。
黒の城は…魔界とつながりが深いとされている。
それでもって青の国にとって黒の国は敵の中の敵。
かつて、魔界の魔獣を封印し閉じ込めたのは青の国の者だと言われている。
そんなことがあった故に…青の国を憎む魔獣や黒の城の者はたくさんいるだろう。
―――俺たち青の国の者にはどんなことがあってもおかしくないんだ。
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ケイ(プロフ) - リンゴジュースさん» 私はバッチリチトフウ派ですっ！でも、最近カイフウも良いかなって思い始めました(笑) (2020年4月3日 6時) (
レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴジュース - これってチトフウですよね？ところで、ケイさんは何フウ派ですか？私はカイフウ派です。 (2020年4月2日 23時) (レス) id: 7ba3f40de7 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - リンゴジュースさん» そんなにっ！？(笑)嬉しすぎて頬がにやけます。。(←ヤバい奴です) ありがとーございます♪ (2020年3月31日 15時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴジュース - なんど読んでも、面白い！凄すぎる (2020年3月31日 15時) (レス) id: 7ba3f40de7 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - のんのんさん» いやぁありがとうございました！のんのんさんの言葉、すっごく心に染みてましたよ〜〜 嬉しかったです。良ければ友達なりませんかっ？ (2020年3月31日 9時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケイ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時：2020年3月17日 18時
