幼なじみって、変わるもんだなぁ… ページ15
フウカside
耐えきれない怒りがとうとうパンクして、瞬間震える拳を自分の机に振り落とした。
ダンッ!
フ「アンタどんだけオコサマなの!?」
チ「んだと…?」
チトセもこの言葉にはカチンときたらしく、さっきより大きな怒りマークを浮かばせてあたしを睨んでいる。
そんなしかめっ面に人差し指を突き付けて怒鳴った。
フ「折角見直したと思ったのにっとんでもなく性格ねじ曲がってんね!」
チ「誰がいつお前の心配したんだよ!万年お気楽思考さんは自意識過剰だな!」
フ「だったら言わせてもらいますけど、あたし別に落ち込んでないしー!」
チ「嘘つけ実際いつもムカつく斜め上な視線が地面に縫い付けれそうなぐらい下がってたじゃねーか!」
フ「やっぱ心配してくれたんじゃんっ!ありがとうございましたーっ!」
文句を言いながら感謝の気持ちをぶん投げると…向こうも少しは動揺したらしい、あたしの素直な対応に。
チ「…そーかよ。」
暫くたってぼそり吐かれた言葉は、この上ないぐらい照れを滲ませていた。
集まっていた視線も段々減り始めて内心も落ち着いてくる。
するとチトセが小さくため息を吐いて、ユウのもとに歩み寄った。
未だに警戒心強めの彼に、少し後ろめたそうにしてから
チ「悪かったな。」
なんて言って手を差し出す。
素直に謝ればいいのに、こーゆーところがまだまだオコサマなんだと思う。
(変わるんだなぁ……ずっと小さい頃のまんまってワケにもいかないもんね)
しみじみとそんな事を思い、チトセの頭を後ろから見つめたとき、
ア「ユウも悪いでしょ…!」
アリスちゃんに背中を押されて、ユウが気まずそうな顔をしながらチトセとあたしの顔を交互に見る。
数秒頭を搔いてすぐ、差し出したチトセの手を握って苦笑いを浮かべた。
ユ「俺も悪かった。その、髪の事はホントよく知らなくてつい…」
もにょもにょと口ごもらせたユウに、しびれを切らしたアリスちゃんが「ゴメン!」とユウの頭を押さえつけて一緒に一礼した。
フ「ああっ何もそんなことまでしなくてもっ…」
慌てて二人の肩に手を置き、笑顔を浮かばせて口を開く。
フ「大丈夫だよ全然気にしてないもん!あたしフウカ!アリスちゃんユウ、宜しくね!」
驚きからか目を丸くして顔を上げた二人は…顔を見合わせた後、あたしにつられるように笑顔になる。
ア「宜しくフウカ!アリス、でいいよ!」
フ「うんっ!」
11人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
爽(プロフ) - お久しぶりです元・ケイの爽です。お陰様で40,131 hit頂いております、いつもありがとうございます((これからも宜しくお願い致します…! (2021年5月19日 21時) (レス) id: 82f3ba1a1a (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - 皆さんお久しぶりですケイです!!なんと35.498hit頂いております。非常に感激です。これからもご贔屓の程よろしくお願い致します。 (2020年7月13日 17時) (レス) id: b0b3a08d76 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございますっ!!!!本当に嬉しいです! (2020年5月22日 15時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - お待たせしました。「イベント参加者様の作品をアドバイスさせて下さい!」と言う作品に書かせて頂きました。見てくださると嬉しいです!それと、右の☆をポチらせて頂きました。 (2020年5月22日 15時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - アイリさん» ありがとー!ちょーうれしいです♪更新が遅くなってしまう日もありますけど…これからもどうか見ててくださるとうれしーですっ! (2018年10月3日 18時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ケイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時:2018年8月22日 21時