白の国へウェルカム ページ16
フウカside
長い時間を経て、ようやく仲良くなることが出来たあたしたち。
笑顔でアリスを見ていたら、彼女が思い出したかのように目を見開く。
ア「あ!そうだっ」
そう言って、握っていた手を再度握り直して目を輝かせた。
ア「突然なんだけど…皆、白の国に泊まりで来ない?」
フ・カ「「ええ!?」」
『いやいやノリかっる!』と思わなくもないが、ここは二次元なのでご了承してほしい。
白の国と言えば、現在もなお詳細がよく分かっていない不思議な土地だとされている。
そこは何もない無の領域だと、デマなのか理解不能な事を噂している人も多くない訳で。
突然の事で、あたしとカリンはアリスを前にし、前のめりになって叫んだ。チトセなんか驚きを隠せなくて、声も出ないくらいに驚き目をひん剥いている。何て間抜けな、と馬鹿にしたいぐらい。
とはいえ、人の事をせせら笑うことは自分だって出来ない。あたしもこの喜びを隠せないからだ。
フ「うっそ本当!?行っちゃっていいの!?」
覆い隠せない喜びを溢れさせ、思わずアリスの肩を鷲掴みする。
本人はと言うと、何とも嬉しそうに胸を逸らして「全然カモンよ!」と胸を叩いていた。
___しかしながら彼女が雄弁に語っているあたり、後ろにいるグレーの彼の気配には微塵も気付いていないようだ。
(あれ、ユウがどことなく…激怒しているママに見えてきたのは気のせいかな?)なんて考えたけど気のせいじゃなかったようなので、とりあえず3人で一旦後退しておくことに。
そんなあたしたちの様子に、アリスは笑ったまま首を傾げた。
ア「ん?」
気付いていないのか重症だよ!←
親切心で(ユ・ウ!)と口パクで伝えたら、ハッとして冷や汗を流しながら振り向くアリス。勿論ながら、背後には拳を掲げたユウが。
ア「ゆ、ユウくーんっ今日もカッコイイn「煽てても容赦しねーぞ」…ハイ、ゴメン。」
素直に謝るアリスの腕をひっつかみ、ユウは「ちょっと待ってて」と後ろ背に零し廊下へ出ていく。
___話し合いなのか殴り合いなのか、豪快な音を立てて数分後、たんこぶを2つ作ったユウと1つ作ったアリスがポキポキ指を鳴らしてこっちへ駆け寄ってきた。
え、数分の間に何があった?てかいつの間に形勢逆転したの?
頬を引きつらせて見やればアリスが有無を言わせない顔でサインを送ってきて、言葉で言わなくても問答無用で叩き伏せたことをあたしは悟った。
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爽(プロフ) - お久しぶりです元・ケイの爽です。お陰様で40,131 hit頂いております、いつもありがとうございます((これからも宜しくお願い致します…! (2021年5月19日 21時) (レス) id: 82f3ba1a1a (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - 皆さんお久しぶりですケイです!!なんと35.498hit頂いております。非常に感激です。これからもご贔屓の程よろしくお願い致します。 (2020年7月13日 17時) (レス) id: b0b3a08d76 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございますっ!!!!本当に嬉しいです! (2020年5月22日 15時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - お待たせしました。「イベント参加者様の作品をアドバイスさせて下さい!」と言う作品に書かせて頂きました。見てくださると嬉しいです!それと、右の☆をポチらせて頂きました。 (2020年5月22日 15時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - アイリさん» ありがとー!ちょーうれしいです♪更新が遅くなってしまう日もありますけど…これからもどうか見ててくださるとうれしーですっ! (2018年10月3日 18時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ケイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時:2018年8月22日 21時