ウチのマネが色々ヤバい件。「3！」【青葉城西】

No．108 ページ14

「国見、様子変やで？ どないした？」

「なん、か…苦し、くて…っ、ﾋｭｯ…ゴホッ」

「宮道、原ちゃん。 悪いんやけど、タオルとドリンクとバケツ持って来てくれへん？」

「了解」

「はい！」



ふたりは俺の言った物を探しに行った。



「国見、ゆっくり息吸って。 ゆっくり息吐いて」

「国見、大丈夫か？！」

「金田一、落ち着きぃや。 だれか、コーチでも監督でもどっちでもええから呼んで来てくれへん？」



俺がそう言うと、渡が「俺行きます！」と言って呼びに行く。



「ハァ…ハァ……ッ…」

「お待たせ！」

「どうぞ！」

「ありがとう。 国見、飲めそうか？」

「ん"…ゲホッゲホッ……」

「無理そうやな。 吐きそうか？」

「い、や……」



渡は溝口くんを連れて来た。



「国見、大丈夫か！？」

「溝口くん、声のボリューム抑えてくれへん？ 国見、立てそうか？ 保健室行くで？」

「ハァ…力、入らない……で、す。ハァハァ」

「溝口くん、頼むわ」

「おう」



溝口くんは国見を背負って保健室に連れて行った。



「宮道、後頼んだわ」

「りょ」


・


「国見、大丈夫か？」

「ハァ…さっき、より……」

「夜凪、国見任せても良いか？ 国見んちに連絡してくる」

「ん、分かった」

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