パパの憂鬱

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昨年のベトナム長期出張を無事に終え、我が家で過ごす日常。

やはり、家族一緒が1番だ。

そうしみじみ思いながら、遅い夕飯を1人で食べていると、電話が鳴った。


キッチンから妻が出てきて電話をとり、彩を呼ぶ。


「彩！小塚君から電話よ！」

「はーい、今行きます。」


小塚君…例の開成の子だな。
一度紹介しなさいと言ったのに、
ただの友達だからとなかなか会わせてもらえない。


妻のお気に入りの黒木君と言う子にも一度会って見たいものだ。


そういえば、砂原君は元気だろうか？
一時期は、息子になると思っていた。

まだまだ中学生、子供だと思っていた彩にプロポーズをしてきた男。

その熱意と行動にほだされ、結婚を認めたものの、やはり彩には早かったのだろう…
反故にしたと言われた時にはホッとしたものだ。

我が娘はなかなかモテる。
男親としては心配だが…



やはり、妻の血を引いているのだろう。


願わくば、彩がこの先選ぶ男が、砂原君ぐらいいい男である事を祈るばかりだ。



なかなか、いないだろうが。

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