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「お風呂は貸してあげるけど。
泊まるのはだめ。
それから、お金貸してあげるから今すぐコンビニで電気とガスと水道代、払っておいでよ。」
そう言ったら、ぶすっと不貞腐れるその表情に、キュンとしてしまう自分にも腹が立つ。
本当は、こんな風に二階堂くんが甘えてきてくれるのがうれしいくせに。
二階堂くんは普通と違うんだよ。
普通、恋の始まりとかって、こんな攻め方はして来ないよね？
いっぱい話をしてお互いのことを知って、その上でご飯に行ったりデートしたり、そうやって恋心を育むもんなんじゃないの？
なのに二階堂くんは、いきなりズカズカと部屋に入ってきては、するっと泊まっていく。
そんな二階堂くんの気持ちが読めなくて、私のことをどう思ってんのかもわかんなくて。
だからこそ私は、線を引きたくなるんだ。
「お金は借りない。」
「何で？
ライフラインがないのは困るでしょ？」
「困らない。
Aん家に行けばいいし。」
「うちじゃなくてもいいじゃん。
玉森くんの家でも。」
「玉は実家暮らしだし、ちょっと遠いから。」
それだけの理由？
それだけで私が選ばれてるわけ？
なんか複雑なんだけど。
だから私は、二階堂くんの真意が知りたくて、もっと質問攻めして困らせてみる。
「だからって、何で私？」
「だってAは１人暮らしだし、近いし…。」
二階堂くんが困ってるのを知りながらも、私は追及をやめない。
「私は女子なんだけど。」
「知ってるよ。」
「女子の部屋に気軽に泊まるに来るのってどうなの？
それは私のことを女子と見てないって思っていいわけ？」
自分でも言い過ぎだってわかってるよ。
でも、二階堂くんの気持ちを探りたかったから、つい言い過ぎてしまった。
「何？どうしたの？
今日のA、変じゃない？」
急に二階堂くんは難しい顔をして、私のおでこに手のひらを乗せてくる。
「熱があるとか？」
私は不貞腐れて答える。
「ないよ。」
「大丈夫？
ちょっと疲れてんじゃないの？」
急に二階堂くんが心配し始めて、
私は、二階堂くんにとっての特別な女の子になりたいんだって、今ようやく気付いた。
だって今、二階堂くんといるだけで胸が苦しくてどうにかなっちゃいそうだから。
なのに、二階堂くんは過剰に心配してくるもんだから、ついポロッと本音が漏れてしまった。
「好きな人しか泊めたくない。」
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わかめ(プロフ) - にかはるかさん» そろそろ話もいい感じに入ってきました(/ω＼)今日も更新しましたので、是非、読んでいただければ幸いです(*'ω'*) (2018年4月18日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
にかはるか(プロフ) - 主人公ちゃん頑張ったー！にかちゃんどうするんだろ？ラブラブになれるかなー？！ドキドキがとまりません！！ (2018年4月17日 4時) (レス) id: 3dfef49e61 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - チョコブラックさん» コメントありがとうございますm(_ _)mどちらも読んでいただけて幸せですー(*´∀`)♪ (2018年4月9日 23時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
チョコブラック(プロフ) - タマちゃんの方も読んだけどどっちも面白いし、読みやすい！ (2018年4月8日 10時) (レス) id: e5c704bd79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2018年3月21日 4時
