消えてしまわないで Ⅲ (ページ11)

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黒田side

〈Aと安嶋が結婚するとはねー〉

式には色々と助けてもらった高校の時のクラスメイトも呼んだ。

翔「みんな、来てくれてありがとう、っ」

颯「もうひらつ泣いてるー早いよ。」

〈そういう内村こそ泣いてんじゃん！！式始まってないのに笑〉

たくさんや友人に囲まれてAは幸せになる。

Aは学校にあまり行けなかったのにこんなに長年、Aを支えてくれている友達がいることを思うと泣けてくる。

黒「真緒、連れてきた？」

隣に座っていた湧に聞く。

湧「ここにいるよ。」

湧がスーツの胸ポケットを指す。

湧「ウェディングドレスを着て、結婚式を挙げることはAと真緒の夢だったんだ。だから真緒も、」

Aが湧の隣の席を空けておくようにプランナーさんに頼んでた。

どこまでもAは親友想いのやつ。自分の胸が痛いのを犠牲にしてどこまでも

颯「笑ってよう。」

さっきまで女子達にからかわれてたうっちーが言い出した。

今からおめでとうの式なのに泣くのはダメだ。

泣くのは嬉し涙だけ。明日のことと結びつけて泣くのは絶対に辞めよう。

颯「心からAにおめでとうって言いたい。」