消えてしまわないで Ⅲ (ページ12)

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平塚side

本当に一瞬だった。

一瞬なことの出来事なのにこの雰囲気は一気に壊れてしまった。

あとAが『誓います』と言うだけだったのに

秀「A！！おい！！」

車椅子から崩れ落ちてAは意識を眠るように失った。

渡「どいて！！涼太！！早くAED持ってきて！！」

黒「救急車！！早く呼ばないと、、！！」

周りでなんか騒いでる。なんにも聞こえなかった。

母さんが泣いてる。なんで、Aは結婚式やってるはず、、、

湧「ひらつか！！しっかりしろよ！！」

湧に肩を掴まれて少し俺を揺さぶった。

ハッとした時には目の前にこれまで以上に焦ってる湧がいた。

湧「お前が一番Aが頑張れる子だって知ってるはずだ！！しっかりしろよ！！」

湧「まだAはいるんだ！！ずっといるんだ！！」

そう言いつつ湧の右手は震えてる。

2度目の別れになりそうなんだ。ここにいる全員そうなんだ。

お別れなんて1度でいい。だから真緒？まだ連れていかないで。

湧「真緒、Aを守ってくれ、お願い。Aを助けてくれ。」

俺らは到着した救急車の後についてアジのお父さんが運転する車で病院に向かった。