躾 10 ページ10
そう耳元で言われた私はぼんっと耳まで紅くした。
「はぁ!?そんなこと言えるわけないでしょ!?」
国見「そんな煽るような顔でいわれてもなぁ〜」
彼はくつくつと喉を愉快そうに鳴らして笑っている。
くそやろう。
「まじめに。ばか言ってないで案内してよ」
ぷいっと頬膨らませながらそっぽを向いた。
後ろにいるので見えないが年下の彼はきっとにやにやと笑っているだろう。
なめられてるなぁ……
国見「センパイなかなか強情ですね」
ゆっくりと私の目の前に来て、眠そうな彼の瞳が
私を映し出す。
にやりと口端をあげたと思えば、
「へ……」
ドンッと顔の近くで鈍い音が聞こえ、すぐ横に腕があった。
勢いに押され私は背中をぴったりと壁にくっつき
国見くんの体が覆い被さってきて、
この体勢が俗に言う壁ドンだと理解するのにそう遅くはなかった。
「は、え……は!?」
国見「まぁ正直、ご主人様がどーたらとか別に言わなくていいんだよね」
「は、はあ……」
さっきまで死んだような目をしていた彼が人が変わったようににこにこと笑顔で語る。
(すっごい怖いんデスケド)
国見「今俺が一番知りたいことって何かわかる?」
「……エ」
国見「5秒以内に答えて」
「は!?」
国見「ごー」
「ちょ、そんなのわかるわけないでしょっ」
国見「よーん」
「うそっえ、なんだっ……ん!?」
時間切れーといかにも無気力そうな声が静かな廊下に響き、私の唇と自分の柔らかいそれを重ね合わせた。
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ひじーり - 第4話のことなのですが、この学校はほとんど男子校という設定なのに女子の大群がいるのはなぜなのですか? (2018年4月9日 15時) (レス) id: e4bd38afc8 (このIDを非表示/違反報告)
無気力零架 - とっっっっっても面白いです〜!更新楽しみにしてます♪頑張ってください! (2017年1月15日 13時) (レス) id: 32ad5987ef (このIDを非表示/違反報告)
じゅうな - キュン死しそう (2016年12月3日 22時) (レス) id: 7c6c201db7 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - りんりんさん» 白布くんかっこいいですよね……もうほんと鼻血もんです (2016年10月29日 18時) (レス) id: 6191065700 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - いわみんさん» コメントありがとうございます!これからも頑張らせてもらいます! (2016年10月29日 18時) (レス) id: 6191065700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イヴ | 作者ホームページ:http://omenjinnn66kyouko
作成日時:2016年8月7日 17時