＊イケメン獣に狙われる猫少女＊【ハイキュー】

躾　5 ページ5

こほん。変な髪形の人は軽く咳払いをした。



黒尾「えーと、俺は三年の黒尾鉄朗っていうんだ。宜しくな」




人当たりの良さそうな笑みを浮かべているのに
全然安心感がないのは私だけだろうか。




「よ、宜しくお願いします……」


とりあえずぺこっとお辞儀をすると、
すかさず、赤葦さんが説明を入れた。



赤葦「橘さん、ちなみにこの人はここの学園の生徒会長でもあるんだよ」



「………え………えええ！？」





私が目を点にして驚くと、隣にいた国見くんも

俺も最初こんな人が生徒会長って知ったときめちゃくちゃ驚いたよ、とわざと黒尾さんに聞こえるように私に耳打ちした。



黒尾さんはなんともいえない顔で黙っていた。





(国見くん大人しそうで結構えげつない……)




こればかりは少しだけ黒尾さんに同情して内心苦笑い。



すると、視線が刺さってくるな、と思えば、
黒尾さんがじろじろと私の事を観察するように眺めていた。



やっぱりこの人いろいろ危険かも……。

私は少し睨みつけながら黒尾さんに背を向けた。




＊＊＊＊＊









黒尾「それにしても君があの転校生、ね」



何かを企むように黒尾さんは口端を少しあげ、ぼそっと呟いた。

　

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