第十三話『日本昔クソ労働話「脱サラ男と社畜女」』 ページ18
ーーー
――○月☓日、午後1時過ぎ、東京都内某高架下、△△駅ガレージ近く。
伊地知「――今回の任務は長年の間、仕事終わりのサラリーマンや学生等が相次いで行方不明になっている、事件の核心ともいえる場所になります。
尚、呪霊は一級から三級程と想定しておりますのでくれぐれもお気をつけください」
…車を降りながらそう任務の内容を説明するのは、相変わらず胃がやられてそうな伊地知だ。
今回は復帰以来初めての任務として来ていた菫はフフンと珍しくも機嫌が良さそうだ。
「ようやくあの鬼畜そのものでしかない修行から逃げられたって訳な！」
伊地知「あれ、そんなにキツイんですか…？」
「あれプラス五条先生と組み手や呪力の打ち合い練習があるんですよ？
もう精神的にも肉体的にも限界で、魔晄中毒どころか黒い翼の天使になりそうですよ」
伊地知「まさかの闇落ち寸前」
「私は思い出にはならないさ」
伊地知「いやジッとしててください」
フッ、と悪役も顔負けの笑みを浮かべれば、伊地知は菫を阻止する。
「伊地知サンのキレのあるツッコミ、いただきました」
伊地知「疲れるのでやめてくれませんか…」
しかし五条さんも中々容赦ないな…、と菫に溜息をつきながらも内心苦笑いを浮かべる伊地知。
「それはさておき、質問があります伊地知殿！」
伊地知「は、はい、なんでしょうか！！？」
突然ビシッと手を挙げる菫に、伊地知はビクッとしながら持っていたクリップボードを強く握りしめる。
「…五条先生、いないの？」
今日来るって言ってませんでしたっけ、と首を傾げる菫。
すると伊地知は思い出したのか、「申し訳ございません！！」と全力で頭を下げた。
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勇者の人(プロフ) - Parkerさん» 本当ですか！？そう言って頂いてとっても嬉しいです、ありがとうございます！私は作者として皆様に笑顔を届ける事くらいしかできないので、これからも頑張ります！ (2021年3月14日 4時) (
レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
Parker(プロフ) - このシリーズどれも本当に面白いです。初めて夢小説でこんなに笑いました！これからも楽しみに待ってます！ (2021年3月14日 1時) (レス) id: 84757d66c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者の人 | 作成日時：2021年3月6日 7時
