その２ ページ19
伊地知「実は藤堂さんに伝えるのをすっかり忘れていたのですが、今日五条さんは他の任務が緊急で入ってしまって…！」
「あ、だからこの人がいる訳ね。」
？「藤堂さん、人をささない。」
ほー、と菫が納得しながら隣りにいた男を指さすと、男は溜息まじりに彼女を注意した。
――そんな金髪とゴーグルがトレードマークの彼は一級呪術師の七海建人。好物はパン屋の美味しいパンだ。
七海「まあとにかく、久しぶりですね藤堂さん。」
五条さんの代わりといってはなんですが指導しますので、とお辞儀をしながら言う七海。だが菫はそれを聞いてハテナを浮かべた。
「え…すみません、あの、私達どこかでお会いしましたか…？」
五条から七海の話はたまに聞いていたものの、こうして面と面で会ったことは一度もない。
そんな困惑する菫に、七海は「あのポンコツ教師は…」と軽く暴言を吐く。きっと五条がまた何も彼女に伝えてなかったのだろう。
七海「少し前に、電話で一度お会いしましたよ。」
覚えてるかはわかりませんが、と言う七海。
菫はしばらく考えた後、やがて思い出したのかポンッと手を打った。
「あ、あの電話越しのモラハラ野郎！！」
七海「その覚え方なんとかならないんですか」
「後今笑った伊地知さんは後で藤堂さんの事も含めて説教です」、と呟く七海に伊地知は(…終わった…)と青ざめる。
七海「私の事はちゃんと名前で呼んでください」
「建人さん？」
七海「…なんで下の名前なんですか」
「いや、私の料理長の名前が七海だったからなんか苗字で呼ぶのもちょっとなと思って」
嫌だったら七海さんと呼びますが…と申し訳なさそうに呟く菫。
七海「できれば普通に七海でお願いしたいのですが」
「建ちゃん」
七海「藤堂さん少しお話があります」
「待て待て待て！！」
七海が装備していた鉈に手を添えると、菫は「落ち着け話し合おう！！」と嘆く。
七海「貴女ごときが私に命令する権利なんてないと思うんですが」
「その通りでしたねごめんなさい！これからは七海様、喜んで七海様と呼ばせて頂きます！！」
七海「七海さんでいいです」
「七海さん！」
七海「よろしい」
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勇者の人(プロフ) - Parkerさん» 本当ですか！？そう言って頂いてとっても嬉しいです、ありがとうございます！私は作者として皆様に笑顔を届ける事くらいしかできないので、これからも頑張ります！ (2021年3月14日 4時) (
レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
Parker(プロフ) - このシリーズどれも本当に面白いです。初めて夢小説でこんなに笑いました！これからも楽しみに待ってます！ (2021年3月14日 1時) (レス) id: 84757d66c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者の人 | 作成日時：2021年3月6日 7時
