貴様らとっくに両想いだからな！？【天祥院英智】

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−You Side−


その日の翌日。


普段と対して変わらない1日を過ごした私は、放課後は特にプロデュースなどの予定も入っておらず、校内の図書室へと向かっている最中だった。


……普段と変わらないとは言いつつも、今日は稀にあるA組との合同授業があったけれど。
“彼”のせいだとはわざわざ口にしないが、おかげで授業には全く身が入らなかった。




＿＿図書室へと歩を進めていると、何処かしらか騒がしい声が聞こえてくる。

軽く周りを見渡してみると、その出処はレッスン室のようで。
そしてその中には、学院強豪ユニットの1つである“Knights”がいた。



“Knights”は個人主義者の集まりであるせいなのか、呼び出をかけても易々と集合してくれるようなユニットではない。

おかげで自分も、幾度か苦労をかけさせられたことがある。
それもプロデューサーの仕事だと言われれば、そこまでなのだが。




だからこそ、今目の前に広がる光景は、決して珍しいものではない。というか、日常茶飯事である。


このまま突っ立っていれば、きっと面倒なことになるだろう。

足を反対方向へ向けた途端、ふとこちらを見た瀬名くんと、ドア越しに目が合ってしまった。




……あぁ、もっと早く行っていれば良かった。

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