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−Eichi Side−


「敬人、今日もAちゃんは学校に来てる?」

僕、天祥院英智は学校に着いたらまず幼馴染にこれを聞く。挨拶なんかよりこっちの方がよほど重要だからね。


「おはよう。あぁ、来ているぞ」

それを聞くなり、ほっと安堵した僕。挨拶もやっと返す。


……彼は何故かほぼ毎朝通学路でAちゃんと会うみたいだからね。本当に偶然なのかは知らないけれど、どうして僕は彼女に通学路で会えないんだろうと常日頃思う。



「元気だった?」


「何でもかんでも俺に聞くな、度し難い。

そんなに彼奴が気になるなら挨拶にでもしに行けばいいだろう」


眼鏡をくいっと上げながら、うんざりといった目で見られる。
ド正論だけど、それが簡単にできたら苦労しないんだよねぇ……。



「うーん、覗きに行きたいけれど、わざわざAちゃんに挨拶だけしに来たって悟られないようにも、カバンを背負って登校したついでにってした方が自然な感じで良いよね?」



「(考えることが)恋する乙女だな」


敬人は何を言っているのかな。僕は恋はしているけど乙女ではないよ??

やっぱり彼の言ってることは無視して行こう、と再びカバンを持ち教室から出た。

___


お隣のB組。後ろのドアからとりあえず覗いてみることにする。


「反応が___ですねぇ_」

「慣れ____だよ」


今日もAちゃんは渉といるみたい。渉は毎日あんな間近で彼女の笑顔を見ているのかと考えると羨ましい限りだなあ。
何故先生はAちゃんをB組に入れたのか疑問だね。


そのままじっと2人を観察していれば、ふと渉と目が合う。Aちゃんは僕の存在に気付いていないみたいで安心したけれど……。

すると渉は僕に向けてにっこりと微笑み、彼女の身体の向きを変えた。



……おそらく、Aちゃんに挨拶するなら今ってことだよね。

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ひなたりん(プロフ) - 紫水さん» お久しぶりですね!この作品面白くて大好きです!反応集の更新頑張ります(`・ω・´) (2020年7月26日 10時) (レス) id: 0e1418e0b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫水(プロフ) - ひなたりんさん» ひなたりん様!お久しぶりです〜!!ペコリ((・ω・)_ _)) 明日中には続編公開予定なので、是非楽しみに待っていてください〜!! こちらも、反応集の更新楽しみにしていますね´`* (2020年7月25日 23時) (レス) id: 0c629b66c9 (このIDを非表示/違反報告)
ひなたりん(プロフ) - ぞ、続編!?楽しみに待ってますね!紫水様ほんと好きです← (2020年7月25日 23時) (レス) id: 0e1418e0b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫水(プロフ) - 烏賊さん» 返信が遅くなってしまいすみません!コメントありがとうございます!!英智くんの可愛さが、きちんと読者さんに伝われているようならとっても嬉しいです…!! (2020年7月6日 22時) (レス) id: 0c629b66c9 (このIDを非表示/違反報告)
烏賊(プロフ) - 英智くんめっちゃ可愛いな... (2020年6月30日 20時) (レス) id: 407f6d7981 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫水 | 作成日時:2020年5月20日 14時

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